Hさんとこの かまでHさんが焼いたふしぎな像
うちにも こんなかんじの ふしぎなのがあります。
Hさんは口の重い人に見えましたけど
だから どうしてこんな像がうまれるのか わかりませんでした
「いらはぁーい」わたしはこの像は 勝手にそう思っています
かって Hさんのもとで 焼き物をやったり お好み焼き食べたり
しました
喫茶店ですから コーヒーも紅茶もありましたよ お好み焼きもね
たくさん来ましたよ 焼き物をやろうとさそってくれたんですよ
じつは 親切な人だったんですね
Hさんは 喫茶店のオーナーで うしろの棚にはいろんなカップが
並んでてね そこでわたしも芸術論「ピカソ」みたいなはなしを
やったこともあるんです
そんなときにも Hさんのふしぎな作品は ありましたよ
いろんなことがあって Hさんは 風のように よそに
行ってしまいました
思い出をたどってみると たしかに いろんなことがあったのに
気がつくと 風のひとふきのように どっかにとんでいく
驚いてしまいますけど 驚いちゃいけないんですね
わたしたちの人生も そのうちどっかにとんでいくんでしょうね