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シューベルト

『音楽と文化』河上徹太郎著 創元社 昭和13年の続きです。

シューベルト

 フランツ・シューベルトは1797年1月1日にウイーンの近郊リヒテンタールに生まれた。彼の父親は小さい教区の校長をしていた。再婚の結果彼には19人の子供があり、富裕でない学校教師の生活にとってこれはあまり過重な負担であった。従ってフランツも物質的に恵まれぬ家庭に育ったことは容易に想像できる。しかしながらウイーンという町の雰囲気から言っても、彼の家庭が教会に関係していた事情から言っても、他の音楽家同様、周囲の環境は幼いシューベルトの才能を導き出すに足りるだけのものは十分にあった。このころの学校の教師は多く教会の音楽を担当していたからである。
 彼に最初の音楽の手ほどきをしたのは父親であった。それから長兄やミカエル・ホルツアという教会のオルガニストが手ほどきをしたが、シューベルトは驚くほどの早さでこれを会得した。その点、彼には努力して勉強した時代というものがなかった。この三人の先生たちはぢきに教えることがなくなってしまった。しかしこの時ちょうど幸いもっといい音楽修行のチャンスが与えられた。十一歳になった時、彼はその才能を認められてボーイ・ソプラノ歌手として宮廷の合唱隊に入った。彼の美しい声と音楽の知識は人々を驚かした。そして給費生となって本格的な音楽教育を受けた。宮廷音楽隊長のザリエリとウエンツエル・ルチッカという指揮者が彼の師であった。また彼がはいったコンヴィクト(給費学校)にはルチッカの指揮する管弦楽団があった。シューベルトはぢきにその第一ヴァイオリンを弾き、時にはルチッカの代わりに指揮もするようになった。

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シューベルトはモーツアルトとどれほど歳がちがうのか これが音楽家のことをよく知らない私の 知りたいところでした。
シューベルトは1797年生まれ ウイーン近郊リヒテンタール モーツアルトは1756年生まれ1791年亡くなっています。前回ありましたが シューベルトはベートーベンをえらい尊敬しています。だけどシューベルトはモーツアルトにも影響を受けてるんです。これは次の回に出てきますよ。ベートーベンは1770〜1827 ベートーベンはシューベルトより20年も早く生まれています。ところがシューベルトが早死にしたもんだからベートーベンの1年後に亡くなったということなんです。シューベルト31歳、ベートーベン57歳、モーツアルトは35歳で亡くなっています。でこのなかで一番若いのがシューベルト。ベートーベンやモーツアルトの影響を受けても不思議じゃないですよね。
「そんなことも知らんのん?」そうなんですわ。
しかしシューベルトは再婚の結果19人の子供があり 富裕ではなかったなかで暮らしていたというのは 意外でしたね。なんかもっとお坊ちゃん育ちに見えます。でもウイーン近郊育ちということとか教会音楽にかかわっている家庭環境は シューベルトの才能を育てるのに適していたんですね。

宮廷音楽隊長ザリエリ ふむ ザリガニとは関係ないでしょうがモーツアルトとあの方 サリエリさんでしたっけ?

さいならさいなら
《 2016.02.07 Sun  _  1ぺーじ 》