NEKO美術館 成瀬憲子

『ブロンテ姉妹』その知られざる実像を求めて　中岡洋　NHKカルチャーアワー続きです。　上の本の紹介は「世界若草文学全集２」三笠書房１９５９年のものです。ハードカバーの素敵な本ですが　なんと２９０円です古本の値段ではありません。

ブロンテの生きた時代

女性の服装

　女性への抑圧は当時流行していた服装にも表れている。１９世紀にも美人の条件が決まっていた。当時身長は１５０センチから１５３センチくらいまでがよいとされ、バストは

大きければ大きいほどよく、ウエストは約５７センチ以下、５５センチくらいが適当で、もっとも理想的には４３センチから４５センチとされていた。ヒップは８６センチが理想であった。靴の長さは１７センチから１９センチ、靴の幅は５センチであった。他にコルセット（ウエストを細く見せる補正下着）、クリノリン（スカートをふくらませる骨組み）、罰する（ヒップラインを美しく見せる腰あて）など、こっけいなほどの体型の矯正が行われていた。これらの数値は女性いじめの象徴のようである。

　シャーロットの身長は当時の理想に近い１４６センチであった。ところが男児ブランウェル（１８１７−４８）はシャーロットと同じく背が低く、男性としては低すぎるためとんでもない山高帽を被っていた。アンはまずまずの身長があり、エミリは１６９センチで、荒野に出ると男勝り大股で闊歩していたそうである。シャーロット・ブロンテもコルセットをはめていたのは事実で、美しく見えることにわずかな快感を味わっていたようである。旅行に出る前にはシュミーズとかキャミソールなどの準備をそれなりに身だしなみとして整え、かもじを（自分の髪につけくわえる髪）用いたり、ボンネット（帽子）を買い求めたりした。同時代の女性と同様にシャーロットもファッションに強い関心を寄せていたのである。

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当時女性の理想の身長が１５０センチから１５３センチだったというのは驚きですね。

私もあの時代に生まれていれば　身長だけは理想的です（笑）

ところがバストは大きければ大きいほどよく　ウエストが５７センチ以下５５センチくらい、ヒップは８６センチ。これは真似できませんね。ろくに食事もしてなかったんじゃないですかこのスタイルを保つため。でもシャーロットもアンもエミリも　同時代の女性と同じようにファッションに関心を寄せていたのですね。男性は背がひくければ　これまたとんでもない山高帽をかぶっていた。

さいならさいなら