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スーティン

スキャン1156.jpeg
「シャロルの像」1930年以後 油彩 パリ

画集のなかにスーティンの絵がけっこうありました。
でもこの画集の表紙には「モジリアーニ」「ユトリロ」あるのみでした。
このように スーティンはどこか 有名になった画家たちの 後ろの方にあって
一枚か二枚で おしまい そんなイメージを わたしは持っていました。
しかしぴーさんが紹介して下さった「青い服の少女」のように 一度見たら私の心の奥深くに のこる絵が このスーチンの作品なんですよね。
若い頃 この人の絵を見た時は なぐりがきのような絵に見えました。きっと貧乏して でもなんとか個性を出したくて あせって 落ち着きのない人なんだ と思ったことでした。それは 私のような者にも潜んでいそうな 落ち着きのなさのようでした。
ところが この歳になってみますと スーティンの絵にはすごいのがあると思うのです。こどもをいくつか描いていますが それは私たちの子どものころであり 孫たちのよるべなくとまどった表情であり 外国人でも日本人でも どこにでもこの子どもたちはいそうなのです。
人物が多いですが 人物の一瞬を おもちをちぎるようにぴちっとちぎって 描いたようなあんまり いいので スーティンをあとまわしにせんとってな と言いたくなります。

さいならさいなら
《 2015.10.30 Fri  _  1ぺーじ 》