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シャニックとスウラー

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印象派時代 福島繁太郎著 光文社 昭和18年の続きです。

 「ル・シャイユ」(第二帝政下に非常に流行した舞踏の一種)「ル・シルク」は激しい運動を取り扱った点において、前二者とはやや趣を異にしているが、ここでも動中の静ともいうべき安定感を求めている 構図も垂直線と水平線が根幹をなして、平静な感じを出しているが、点線や斜線により運動感をもあらわして非常に複雑になっている。
 「る・シャイユ」はムーランルージュの舞踏を描いたものであるが、私はこの絵を見る機会を得なかった。
 「ル・シルク」(1891年)は彼の絶筆であり、また最も優れた作品であろう。アメリカの画家で蒐集家として有名であったジョン・キーンの所蔵であったが、彼の意志によりフランス政府に寄贈せられ、今はルーブル美術館に収められている。幅広の変形の百号くらいの大作で、一部分は惜しくも未完成、斑点が画布の白生地を埋めてつくしていないところがあったように記憶している。
 観覧席や楽師席、舞台などの分け方が極めて合理的であるのは、今更説明するまでもなく写真を見れば一目瞭然たるものがあろう。芸人はすべて動作しており、之に反して観覧者はすべて静止している。芸人の部分は斜線や点線を用いて運動感を現し、観覧席は故意に空席を多くし、席の水平の階段を目立たせて静止感を強調するなど用意周到である。19世紀後半において、キュビズムにさきだつことほぼ二十年、すでに構成を斯くまで理知的に探究しているのは全く注目に値する。

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「ル・シルク」はスウラーの絶筆なんですね。ぱーと2をもうけてもう一度みてもらいますね。変形の百号くらいの作品なんですね。このキュビズムにさきだつことほぼ二十年、すでに構成を斯くまで理知的に探究していると書いてあります。
そうなんですね 「構成を理知的に探究する」これが現代絵画に続くんですね。感情だけではないんだ。「抽象画はわけのわからんことを自由に描いてるんだ」だから私もそうしてみよう と思っていたんですが ところがどっこい それじゃあ いけんわけなんですね。あの人達は やっぱり科学的にも 理知的にも やってたんですよ。もうおそいなああ。まあともあれ「ぱーと2」
《 2015.10.04 Sun  _  1ぺーじ 》