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1ぺーじ

『ピカソとその周辺』フエルナンド・オリヴィエ著 佐藤義詮訳の続きです。


 ヴラマンク拳闘の稽古をする

 相当規則だって拳闘を習っていたドランとブラックが、かわるがわる彼(ヴラマンク)に大敗を喫させた日までは、彼は暴力に対する拳闘の効用や価値を否定していた。かれが鼻を馬鈴薯のように押しひしがれ、かなりみじめな格好で、それでもいかにも得心がいったような顔付をしてドランのアトリエから出て来るのに、私たちは出会ったことがある。
 ピカソも拳闘には興味を持っていた。彼はその試合が好きで、欠かさず見物に行ったものだ。あるいは自分でもやってみたかったのかもしれないが、彼はパンチを食わされるのが、それを食わすのさえ大嫌いだった。彼はドランの家で、たしか一度だけ稽古をした。しかし生涯二度とやろうとはしなかった。
 彼らの間に入ると実に小さかった。しかしずんぐりしていたので、他のことは別としても、肉体的には強そうな印象を与えた。ピカソは、三人の仲間のお陰で、彼も拳闘家だと
思われるのが得意だった。
 要するに、ピカソは常に名誉を欲したとしても、それは自分の仕事に好都合だというのと別の理由のために、名誉を欲していたと言えよう。マックス・ジャコブが、ある日彼を評して、有名な芸術家の名誉よりもむしろドンファンの名誉の方が得たいのだろう、と言ったではないか? 彼はそれがどんな女であれ、どこの生まれの女であれ、女たちから注目されるのが好きで、またよく女たちをちやほやした。もっとも彼に取ってはそれだけで大抵の場合は充分だった。なぜなら生来無精で、煩わしいことは嫌いだったから、大抵の場合、恋愛の冒険には深入りできなかったのである。

***

ドランとブラックは拳闘を習っていたんですね。そしてヴラマンクも。
拳闘ということばは 今も健在なんでしょうか? ヴラマンクは暴力に対する拳闘の効用や価値を否定していたんですね。ピカソはその試合は好きだったんですね。でもパンチを食わされたりくわしたりが嫌いだったんですね。でも彼ら3人のお陰で、自分も拳闘家だと思われるのが得意だったという。なんかそれもわかるような。
それに 拳闘が強そうだと女たちにもてたんですね。 女たちにちやほやされて女 たちにちやほやする これはその後のピカソそのものですね。
オリヴィエは他のこともそうですが ピカソのことをよく見てますね。
その後ピカソはオルガという女性と結婚しますが 彼女はピカソを社交界にいっしょに入らせようとしたりしましたね。
ここに書いてありますように ピカソはそういうことも深入りできないたちだったんでしょうね。オルガのことだってしばらくすると興味を失う。そのときオルガは怒り 他の女のところにどなりこんで行くでしょう。まあ普通でしょうが オリヴィエはそんな話はあったんですかね。

さいならさいなら


《 2015.08.21 Fri  _  1ぺーじ 》