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仲間

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ぼくが ほんのよちよちあるきのころ
人間のこどもはぼくをあわせて5人
そして3びきの子犬の仲間がいた
ええっとそうすると 人間が7人
犬が4ひき

そういうことってあるのよ
ぼくは 布のおむつをしてたな
かみおむつが当たり前の時代じゃなかったのよ
だからおしりがいやに丸くて でっかかった
そこからひょろっと 足が出てたってわけ

3びきのなかまはかわいい子犬ってよばれてた
ぼくはうまれるとすぐ Rってよばれた

子犬は おむつはしない お母さん犬が
なんとかしてくれるんだよ
そういうことってあるんだよ

でね ぼくは子犬の中にじんどって
よだれをたらしてた こどもって
けっこう よだれをたらすんだよ
子犬? たらしてたかなあ きっとお母さん犬が
なんとかしてくれるんだよ
そういうことってあるんだよ

ところで ぼくはお母さん犬から 歓迎されてたのかなあ
子犬をぎゅっとだきしめたり おおいかぶさったりして
いい気になっていたかもしれない
どすんとしりもちをつくと はらはらだったかもなあ

子犬はお母さん犬のおっぱいをのんでた それからねるんだ
ぼくはお母さん犬のおっぱいは のまなかったよ
ぼくはぼくのお母さんのおっぱいがあるもん
 
ところが 3ヶ月したころ ぼくの仲間が
1ぴきずつ きえていくのよ
こんなことになったら ぼくのお母さんなら
きっと大騒ぎするよ
お母さん犬?どうだったかなあ ぼくはそのときほんのこどもだったからね
のこってる子犬と あそんでた

そしてとうとう1ぴきになったんだ
ぼくのでかじりは あいかわらずだったけれどもね

でもお母さん犬 けっこうご飯の時間になると
なんか たった1ぴきの子犬に おこるっていうか
「そばに近寄るんじゃないよ」 なんて感じ
子犬は心細そうだったし なんどもごはんのところに行っては
しかられてた こっぴどくね

ぼくはくっついたよ 子犬に 
でもお母さん犬も くっつくときもあるんだよ
意味不明だね

そしてとうとう最後の1ぴきも もらわれていったよ
3びきがいたときは お母さん犬は 玄関の中に
子犬といたの
その後は そとの犬小屋ぐらし

その後のまたその後の話は いずれまた

《 2015.07.31 Fri  _  いぬとくらした 》