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浜辺にて

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『立岡光廣さんの芸術論』わたしの紙ねんどを見て
かって立岡さんとわたしは こんなことを 語り合ったのでした。

紙ねんどをくいっとちぎって
なにかをつくる
それ つかれるから そう思った
紙ねんどの塊を このときから
ちぎるのを やめた

あるとき 紙ねんどの ふくろを
開けたままにしておいた
で 何日かしたら
くいっと ちぎれなくなってた
かちんこちん

でも このかたまりは 「ものすごい存在感」
もうこのままが いい
ちぎるのはやめて おしてみよう(やわらかかったら)
たたいてみるのもいいな

もののみかたが かわった一瞬

***

紙ねんどと哲学

ねんどがそのまま 貝殻の台座になっているのが すごい
この貝殻は歩いたのですか?(立岡)

そうか 「貝の一人歩き」ですね。
立岡さんを驚かしてやりたいですが ちょっと きっかけは 普通かな
だって 貝殻を(イギリスのリサイクルショップで手に入れた貝殻かもしれない!)
ぽんと 紙ねんどに さしただけ(のりこ)

のりこさんの紙ねんどの作品と文章を読んでいたら、ニュートンのことを思い出した。
ニュートンの物体の運動についての第一の法則というのは とてもあたりまえのことをあたりまえにいっている。
「静止している物体は そのまま静止し続けようとする」
つまり物は何らかの力が働かなければ動かないという とても単純なことを言っているのだ。 だからリンゴが木から落ちるのは なにかの力が働いたということ。 そしてニュートンは引力という力を発見した。 ぼくがとっても感心するのは 引力を理解する為には この単純な第一の法則がとても重要だということ。

のりこさんの紙ねんどの経験は ニュートンの物理学の芸術版なんだ。きっとそうだ。
ニュートンは自分の仕事を自然哲学とといったけど 彼の発見は哲学から物理学という
新しい学問の世界がはじまった。
のりこさんは紙ねんどでなにかをつくったのではなく まず 紙ねんどで哲学したんだ。
そして紙ねんどの造型という 芸術をしたんだ。(立岡)

そうか 結構なお話を おそれいります。
こうした芸術論は なにげなく作った本人を 「なるほど」と感じさせてくれますね。 ニュートンが発見したことを とりあげて 並べてみる。 これだって そういう目がないと とりあげられませんから 興味深いですよね。 なにげないところに 発見は転がっているというわけですね。「学問」いい響き(笑)
「ニュートンの物理学の芸術版」言ってくださいよー どんどん。(のりこ)

さいならさいなら 





《 2015.07.23 Thu  _  ちまたの芸術論 》