
これはどんな気持ちの風景なのかなあ。自分の描いたものでもわからない時があるんです。1995年はもう他人です。母が死んだ翌年です。今のわたしは、ふっと「道が向こうの方で途切れてるなあ」などと、見ています。前に書きました、みをぎさんは、わたしの水彩画が好きだと言って下さったのですが、これも水彩画で、特に母が死んでしまってから描くようになりました。それまではクレパスや油絵が多かったのです。水彩の淡い色合いとか、筆をそーっと紙の上にのせること、それが苦手だったのです。ところが、今回はじめて気持ちが水彩のなにかと一致したというか。みをぎさんという方は、絵を見る事で、ご自分の記憶などが出てくるようです。それが、みをぎさんの文筆力にかかりますと、「ええんだなあ」、あっ急にうれしくなって。それ以来、自分の絵がうまいかへたかなんてことより、こういう話聞きたいなあと思いましたね。みをぎさんは80歳ですが、日本の歴史(明治以前の)を推理する本を何巻にもわたってよんでいたり、でもこのごろは、歩くとしんどくなったりする、そんな女性です。どんな話をしたのかって?いずれまた、ごきげんよう。