2016.12.21森山直太朗の話と、続・子育て記録

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あっという間に、今週はクリスマス。
数年前から、12月はなかなか忙しい月になりました。
アトリエナルセでは月のブローチや、ハンカチや、今年は出せませんでしたが陶器があったり、クリスマスらしいものをなにかつくりたいな。と思って「アトリエナルセノクリスマス」シリーズの商品を出すようになりました。


写真は、「どこか遠い国の冬の朝」という名前のハンカチ。スケートをしている子供達の刺繍です。楽しいだけじゃなくて寒い国独特のしずかで冷たい冬の空気感を感じるようなハンカチになればいいなと思いました。
長野県に小学校4年の冬から高校卒業までを過ごしましたが、さむい地域特有の冬の風景っていうのがあるのですね。しんとしていて、なにか淋しいんです。学校からの帰り道など、雪の積もった畦道を歩いていると雪を踏みしめる自分の足音と、息の音だけが聴こえて、なんとも切ないような孤独な気分になるのですよね。
そのとき、なにを考えていたのだったか。好きな男の子のことや、友達とのこと、将来のこと、なんだかどれも不確定で自分の存在感があやふやで、なんだかなあ。という気分になったものだなあ。と思い出します。
こういう空気感って、今思うととても大切な時間で、愛おしいものだなあ。と思いますね。
これからは、この気分を子供が味わっていくのかもしれないなあ。と思うと、なんだかいいものです。

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我が家は、なんだかいつもごちゃごちゃしています。ツリーの横に賞状があるでしょう。あれはなにかというと、

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じゃじゃーん
11月に、西宮ガーデンズに森山直太朗がやってきたのでした。わたしはベストアルバムを買い、握手&写真撮影権を獲得。
正直いうと、森山直太朗さん(よびすてにできない)のことは、テレビに出ているとなんか見てまう。くらいでしたが、ある日新聞と一緒にはいっていた西宮ガーデンズの広告で小さめに載っていた「森山直太朗無料ミニライブ」の告知をみつけ、やや興奮し、絶対にいきたい。と思ったのでした。小さめに載っているあたり、ガーデンズも混乱をできるだけ避けたいのだな。という意図を感じ、よっぽどのファンじゃなければ多分このことは皆あまり知らないことなんじゃないか・・・と、混雑になるのを少しでも回避しようと友人などには内緒にしていたくらいです。
そしてこの日、夙川で毎年お世話になっているギャラリー6cで開催の伊東写真館がありました。その撮影を終えるのが12時頃。ライブは13時半頃。直太朗混雑がやや心配ではありましたが、まあもし見れなかったらしかたないか。と思ってはおったんです。ただ、みたいな。みれたらいいな・・。いや、ほんまは絶対みたいな。と思っていました。
6cからガーデンズまでの道のり、(だんなはんが運転する車です)だんなはんは何度も道を間違えました。ふつうだったらまちがえへんやん。というところを間違え、遠回りになりました。その度、わたしはちょっとイライラしてしまいました。でも、なんとか30分前にガーデンズに到着。そして道はさほど混んでおらず、ガーデンズの広告の小ささに感謝いたしました。
そしてライブでは、最後あたりに会場に入ったにも関わらず1列目の隙間に座れかなり近くで直太朗さんの歌を聴くことができましたよ。そして、しっかりと握手会と撮影会にも参加してきました。
握手会の列に並ぶ間、息子がわたしの携帯をいじっていて(ぼーとしていて気付かず)一時、携帯にアクセスできないというアクシデントが。(子供が何回もパスワードを多分間違えていたんでしょうね)今回の撮影会は、お客さんの携帯で写真を撮ってもいいですよ。という撮影会だったのです。
お恥ずかしながら、結構本気で息子を怒ってしまいました。「写真、撮られへんやろが〜〜!」と、必死の形相の母。息子のやや動揺した顔がわすれられません。
でもなんとかそれも解消され、どんどこ握手&撮影会の順番が近づいてきます。おかしなもんで、順番が近づいてくると周りから私語が消え、結構しずかです。(笑)みなさん、緊張しています。わたしも例外ではありません。そしてわたしの頭の中では、「一言、なにか一言しゃべりたい」という欲求がやってきます。でも、あまり直太朗さんのことはよく知りません。なのでなにか良いことを言いたいという欲求が厚かましい。と自分の中でひとり葛藤が続きました。そして子供はそんなやや異常事態の無言の母に「ねえ、はやく帰ろうよ〜」と。なんか怖かったんでしょうねえ。。でもそんな息子の気持ちを考える余裕などなく、直太朗さんに聞こえてしまうやないか!とのこわい形相で、「しっ!すごいひとなんやで!すごいひとと握手できるんやで!」という必死な母に、子供はやや困惑しておりました。

・・・・長いですね。思った以上に長く書いていますね。
こんなに長く書くことではないですよね。
いや、でももうここまで書いたのですし、最後まで書かせてもらってもいいでしょうか。

・・そして、ついに順番がやってきました。
直太朗さんはまず、息子を見て「わ〜ありがとうねえ〜」みたいなことを言って、(よく覚えていません)息子と握手し、わたしの右手を直太朗さんの両方の手で包み込むように握手をしてくださり、そして写真撮影ではわたしの背中にそっと手をあててわたしと息子をつつみこむように写真を撮ってくださいました。
たぶん、息子もわたしもその瞬間、「あ、好き・・・」となったのだと思われます。さっきまで機嫌が悪かった息子がニヤニヤしだし、わたしもニヤニヤしだし、あっという間に次のひとの番になりました。
のぼせたようにボ〜ッとしながら、会場をあとにし、外で待っていただんなはんにちょっと申し訳ないような気分にさえなりました。だんなはんに言わせると、会場からでてくる女性、みんな魂抜かれたような顔してたらしいです。

それからです。
結構ずっと森山直太朗を聴いています。追加でCDも購入しました。森山直太朗のラジオも聴いています。有料で聴くラジオとかも聴いています。車を運転中「生きてることが辛いなら」を聴くと涙で運転不可になります。
大ファンになりました。たぶん、日本全国でおなじような現象が起こっているのではなかろうかと思われます。

読んでくださった方、どうもありがとうございます。どうもすみません。


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ちょうどそれは、2017_18秋冬デザインの期間中でございました。
先週、パタンナーさんに企画書を託し、わたしは靴下や刺繍の柄のデザインを続行中。

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週末は、子供がいるので仕事はほぼしません。しないようにしています。
来年、小学生になる息子と一緒に小学校までの道を歩いたり、友達家族とあそびにいったり、展示会準備で忙しかったときはだんなはんに仕事をまかせて、わたしと息子とふたりで動物園へ行ったりもしました。
いま、5歳の息子。
最近は、2人で出かけるのがなかなか楽しいのですね。小さな恋人とデートしているみたいな感じです。

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これは友達のライターさんとカメラマンさんと子連れで神戸どうぶつ王国へいったとき。リンネルやtocotocoという雑誌でお世話になってからのお付き合いです。子供にふりまわされてあんまりゆっくり大人同士の会話はできなかったけど、いつも仕事で会うことが多いのでお母さんの顔をしているのをみるのは新鮮でした。母になっての悩みはみんなおんなじ。

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毎日、いろんなものを作る息子。

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わたしが風邪をひいたとき、こんなものも作ってくれました。パフェ。枕元に置きにきてくれました。

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水族館滑り台。
さかなくんの影響か、タコが大好きです。食べるのも描くのも。

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無印良品の陶器にかけるマジックというのはご存知でしょうか。マジックで描いたあと、オーブントースターで焼くと定着するのですね。今はまっているのは、「ヘボット」と「ゴマちゃん」サンタさんにはヘボットのおもちゃをください。と絵本になった手紙を書いていました。なになに?と読んでみると、
「サンタさんへ デラックスヘボット!と、サルッキー(別のキャラクターのおもちゃ)、スカイラビット(これまた別のキャラクターのおもちゃ)よろしく はやおより」
計3体のおもちゃがリクエストされているという、あつかましさ。

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いやあ、5歳児かわいいです。もちろん赤ちゃんのときも可愛いのですが、最近別の可愛さがありますね。母はたまりません。

と、今回はとりとめもないことを書いてしまいまいたね。
少しだけ仕事が一段落。いや、デザインは終わっていないのだけどそれでもちょっと一段落。こういう普通の日々のことをかきとめておきたくなりました。