2016.10.12日々の雑記

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秋の夕焼け空。きれいなうろこ雲です。
独身の頃、大阪市内のマンションに住んでいてそこは西向きの4階で夕暮れ時になるととてもきれいな夕焼けが見れました。特に秋の空は格別でなんだか切ないような気持ちと、ああ私って一人だなあ〜と寂しさと自由さとないまぜになった気持ちでよく眺めていたのを思い出します。

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これは今朝の朝焼け。月に一回ある保育園のお弁当日はいつもよりも早起きしてお弁当を作ります。
夏の間はこの時間にはまだこんなきれいな朝焼けが見れなかったなあ。季節は動いていますな。

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昨日の朝、スーパーに行く前に「明日のお弁当はなにがいい?」と聞くと、なにやらメモを書き出した息子。
お弁当のおかずのリクエストです。
おこのみやき
ピーマン
きんぴらごぼう
おにぎり
にんじん イワシっこ
みかん

だそう。
前のお弁当日に友達のお弁当をのぞいたら、お好み焼きが入っていたらしく、かっこいい〜と思ったんでしょうね。特にお好み焼きが好きというわけではないのですが。


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できたお弁当がこれ。
肝心のお好み焼き、ちゃんと入っています。トマトの下あたり。
早起きして作ったのはお好み焼きとチキンナゲットを揚げたくらい。あとは昨日の晩ごはんの残りです。それなのにいつもお弁当の日は前の晩からドキドキしてちゃんと起きて作れるのか。と心配でいつもよりも早く寝るんです。
まいにちお弁当を作るようになったらもっと日常になってくるのかね。あ、ピーマンとイワシっこは入っていません。

子供の頃、お弁当のおかずをお弁当箱に詰める役をやっていました。というのも、母は子供に対するサービス精神がなく(いや、違うところであるんだけどちょっとツボが違う)わたしもクラスメイトのお弁当が可愛くて上手でなんとも憧れたものです。子どものお弁当らしいデコレーションやなんだかこなれた感じがあって、観察しては次回のお弁当にあの感じを取り入れてほしい。と思い、おかずをリクエストし、見よう見まねで自分で詰めるのですが、子供なのでへたくそなんですね。お弁当箱をあける頃には寄っていたりなんかして、理想のお弁当にはなかなかなれないのです。
しかも自分で詰めているからあけたときの驚きがない。どっちも満たされているクラスメイトたちのお弁当が羨ましかったのですね〜
自分が親になったら絶対に子供が喜ぶお弁当を作ってやるのだ。と子供の頃から思っていたのですが(笑)いざ親になってみると、やっぱり母が作っていたようなお弁当になってしまうんですね。
お弁当の本とかも買って研究するのですが、なんというかお弁当の才能があまりないんですね。結局こんなお弁当になります。
とはいえ、キャラ弁も何回か作りました。でも、なんかこなれていないんですよね〜(ある日のハナシのシでも載せたことがありますが)上手な人は本当に上手ですよね。
お弁当がうまい人は、なんだかずっと憧れです。


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最近読んだ本です。
インスタグラムでも、なに読んだかシリーズが好きです。とおっしゃってくださる方が何人かいて、へえ〜と驚いています。
夏前くらいからのもあるのですが、厳選して。他にもなんだかいろいろとちょこちょこ平行して気分で読みます。
右上下の稲垣えみ子さんの本は、よく売れているみたいですね〜。朝日新聞の元記者で、記者時代からコラムを楽しみにしていました。朝日新聞にこんな人がいるんだなあと思うだけで、なんだかホッとしたのですね。
辞められた後も、久米宏のラジオに出たり、情熱大陸に出たり話題の人です。読みながら、安心するのですね。物がなくなってもお金がなくなっても、もしかしたら一人きりになっても、自分次第でとても楽しい人生になるのじゃないか。と思えることが。そうやって気づいたのが、私って先のことをずいぶん心配していたんだなあ。ということです。
そして世の中的にも多分そうで、だから90歳や100歳の方が書いた本を読むとホッとするのですね。ご高齢で活躍されている方の本が、今とてもよく売れています。
そして結婚せず独身で子供がない女性という価値観が今変わってきていますね。
子育てで自分の時間がほぼない世代にとっては羨ましいくらい充実しているように見えます。大人になったら行ってみたかったバーや、(笑)夜のコンサート、ライブ、レイトショーの映画、夜中のカフェや、ヨーロッパ旅行、友人たちと夜ごはんにお酒を飲んだり。
独身の頃は、簡単に行けたところが(バーとかは数えるくらいしか行く機会がなかったけど)今はちょっと夢になっていますね。
キョンキョンのエッセイでも、それがなんだか詰まっていて、でも自分の生き方が一番いい。という押し付けがなく、人それぞれで、いいことも悪いこともひっくるめて自分の人生で起こったことを淡々と書いているところがとてもよくて、固執せず他人を特に羨ましがらない強さがとてもかっこいいんですね。
女性は特に、他人を羨ましがる生き物だなと思うのですが、(自分も含めて)羨ましがらず、自分にやってきた幸せをちゃんと見つけられてそれで満足する、ということってなぜかとてもむずかしい。むずかしい人にはとてもむずかしい。(自分も含めて)
結婚して子供ができても、2人目ができていないことで少し引け目を感じることがあったり、仕事ではもっともっと頑張らないと置いていかれる(だれに・・)と焦ったり、なんだかいつまでたっても今の自分でいいのだ。と満足ができず、不安になったりする自分が時々ひょっこり現れて、そんな自分がいやだなあ。と思うことがあります。
自分の人生は、なんとなくこうなっている。というのが、半分は自分の選択してきたもの、半分は自分ではどうにもならないところでまるっと決まっているようなところがあるなあ。と受け入れるということか。
ないものに目を向けず、あるものに感謝するという気持ちを、当たり前のことですが忘れないように。と、書きながら思います。
そんなちっぽけな自分が読むと、こころが平穏になった「老人の壁」。
先月行った東京に行く新幹線の中で行きと帰り、ぼんやり読み進めていました。確かこれはだんなはんの本棚から借りてきたものです。養老孟司と南伸坊が、たわいないおしゃべりをするような対談集なのですが、今や若者よりも老人の方が楽しそうに見えます。(この素敵すぎる老人の2人だからか)多分、自分なんてどうでもいい。という境地が楽しくなってくるところでしょうか。
そんな老人になれるように、どんどん自分を無くしていこう。というのが、だんなはんと私の最近の生きる指針であります。なかなかこれがむずかしいのですけども。

末盛千枝子さんの本も、人生というのがなんだか自分の力だけではなんともしようがない部分がある。というのを思う本です。でも、だからこそわかるものがあり、人に優しくなることができて、人の気持ちを思うことができる。そしていろんなことがあっても、人生は続くのである。という、辛くもあり、希望でもあり。神様っておらんのやろうか。いや、おる時もあるなあ。と、なんだかぼんやり思ってしまいます。そして不思議なことって人生には時々あるのやろうなあ。と。

と、こんな長文誰が読んでくださっているのかと思いますが。
最後の大橋鎮子さんへのオマージュ的な本。冒頭の田村セツコさんの章が一番好きです。なんて優しいのだろう。と思います。田村セツコさんの他のエッセイも大好きです。強くて優しい。こんな女性になれたらいいなあ。といつも思うのですね。そして若い頃のエピソードがとてもワクワクします。
朝ドラの「とと姉ちゃん」、その頃の暮しの手帖をリアルタイムで読んでいる世代はどんな気持ちだったのかなあ。と、羨ましく思いました。
そして花森安治の女装の意味なんかも、今回ドラマになって関連本がたくさん出て、今まで知らなかったことを知ることができてへえ〜と思うことが多かったです。NHKの特番も面白いのがいくつかありましたね。
オープニングの辻恵子さんのイラストも素敵でした。子供がオープニングをとても気に入っていました。


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はてさて、そうこうしているうちに今日からアトリエナルセ、10月の新作第一弾オンラインショップスタートです。
秋冬の定番の麻ウールのサロペットパンツや、秋らしい靴下、(タイツは第二弾で)ゴムのウールスカートなんかも素敵です。
ゆっくりのぞいてみてくださいませ。

あ、そしてモデルも務めてくれている、高井さんがインスタグラムを始めました。インスタグラムでも、「TOFU DIARY」を載せたり、高井さんの気になる日常なんかも垣間見れますよ。よかったらこちらも楽しみにしてくださいね。https://www.instagram.com/tofudiary/