2015.11.30こども関連の、いい本。

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こども関連で、好きな本をご紹介。
妊娠中に読んだものから、最近読んだものまで。
最近読んだものでおもしろかったのは、川上未映子さんの「きみは赤ちゃん」。妊娠してから(妊娠するまでも)出産から初めての子育てにいたるまでを書かれたエッセイで、妊娠中の気持ちや、出産直後の気持ち(これが特に共感)だんなさんへの気分とか(なんかわかる〜)保育園にいれるまでの葛藤などなど、女性は共感の生き物とはいいますが、妊娠〜出産にいたるまでの感情はわたし個人の感情っていうよりも感情までも女性特有の現象なのかもしれないなあ。と思うような気分になった本でした。とはいえ、なかなか激しい方なので共感も個人差がありそうですが。

「ここがちきゅうのほいくえんか。」は、ちょっと前に本屋さんでも話題になっていた本ですね。たしか、朝日新聞の書評かなにかで見て買いにいったんだったか。保育園につとめる、若い男性保育士さんの書いた本で、ツイッターで園児が言ったおもしろい発言を書き記していったものなのだけど、子どもって面白い生き物やなあ〜と思わせてくれます。
そして子どもの世界でも、恋愛事情なんかもあったりなんかするのですね〜と思っていたら、ハヤオのクラスでも若い男の先生は女の子にモテモテらしく、先生とけっこんしたい。といっている女の子が多数いるらしいのですな。ハハ〜ン
そしてこの本、ちょうどハヤオが3歳の頃、なかなか言葉がでなかった頃に手にした本ですが、子どもの成長には個人差があり、生まれ月によっても成長具合が全然ちがうので、よその子とくらべず、あせらず、ゆっくりその子なりの成長を見守っていくことが大切だと思うというような、今の一律化させるような子育て環境に対して意見をしているくだりがあったりなんかして、ほっとしたのを覚えています。

「あのね。」は、朝日新聞でも連載中の子どもが言ったおもしろい発言をまとめたもの。今でも連載していますね。
これはだんなはんの本で、子どもが生まれるずっと前どころか、独身時代に買った本だそうです。
新婚当初、だんなはんの本棚から本を選んで読んでいる時期がありましたが、わたしとだんなはんはなんとつきあって3ヶ月で結婚したスピード婚だったので、結婚生活をおくりながらお互いを知っていく、というような日々で、お互いの生活習慣であわないところにイライラしつつも(部屋の室温設定があわないとか、朝でも電気をつけるとか)一方で、相手の読んでいる本や音楽の趣味を知っていくのはおもしろく、結婚後わたしもいろいろと影響を受けてわたしひとりでは興味を持たなかった分野に視野がひろがったり、文化面ではなかなかいい刺激をもらえるだんなはんであります。
その頃に読んだ、「あのね。」。子どもは素直でかわいくて、読んでいると泣けてきます。そして、こんな本を持っているだんなはん、なかなかいいやつやん。と思ったのを覚えています。

左上の「俺だって子どもだ!」は、せなけいこさんが表紙絵のクドカンの子育てエッセイですね。こちらも多分妊娠中に読んだんじゃなかったかな。内容はじつはあんまり覚えていないんだけど、クドカンがいいお父ちゃんで子どものことめちゃくちゃかわいいんやろうなあ。と思いながら読んだのは覚えています。おもしろいです。おもしろかったです。
もう一回読み返してから、また感想かきます。(笑)

そして子育て指南本みたいな本は、あんまり手にとらないようにしているのですが、つい手にとってしまったこの本。最近買ったものですが、「子どもってどこまで甘えさせればいいの?」心理カウンセラーの先生が書いていらっしゃる本で、本屋さんでなにげな〜く手にとって、なにげな〜く、ぱらぱら読んでいたら、おやおや。と思い、そのままレジへ。
おやおや、と思ったのは、よくある子育て指南本のような「あれしなさい、これしなさい」と余計しんどくなりそうなことは書いておらず、ああこれでもいいんや。と思わせてくれるようなところがある本でした。
この本を読んでから、子どもに対してよりおおらかな気持ちになれるようになったので、多分いい本なのだと思います。

そしてわたしのだいすきな作家さんのおーなり由子さんの「だんだんおかあさんになっていく」。
まだ母親なりたての頃に読んだ本で、全然つよくなんてなってないし、未熟やし、ほんまに自分ってお母さんなんやろか。という気分の中、産んだら勝手にお母さんになれるものだと思っていたので、よわい自分が情けなくなる時期っていうのがあるんですね。そんな繊細な気持ちをやさしく書いていて、だいじょうぶやで。と後ろから肩を抱かれて言われたような気がした本ですね。「おかあさん」ってよばれる日はいつくるんやろうなあ。と思いながら読んでいましたが、今、まさに子どもに何度も「かか〜」と呼ばれるたびに、なんともいえない幸せな気持ちになるもんやなあ。というところであります。
「かか〜、うんこで〜た〜よ〜」大声で、呼ばれていきますが、何度呼ばれてもなんだかウキウキしながら行ってしまいますね。だって、そのうちこんなふうに呼ばれることは絶対なくなるもんね。

中川李枝子さんの「子どもはみんな問題児。」ぐりとぐらで有名な中川李枝子さん、若い頃は保母さんだったのですね。保母さん時代のエピソードとともに、いまの母親への優しいメッセージがこめられた本です。
子どもはみんなお母さんが大好きです。というくだりで、もう泣いています。(笑)
いまの母親は、なかなかいろいろなプレッシャーを背負いながら子育てせざるをえない時代なのだなあ。と体感しています。
情報過多の時代なので、いろいろな役立つ情報もある一方、かなり完璧な母親像におしつぶされそうになったりするんですね。

そんな中、上に紹介した本はそんな未熟で完璧でない母親のわたしがほっとする本であります。
天気のいい休日、子どもを外で遊ばせてあげれない日もあるさ、スーパーで昨日も今日もおもちゃつきお菓子を買ってあげてしまったさとか、仕事で疲れて丸亀うどん食べにいく日もあるさ。子どもは丸亀うどんいくとテンションあがるさ。そんな中、グルテンフリーって、そんなの無理っす。でも偏頭痛は治したいな。とか。
しかたないさ〜・・・まあいいじゃないか。

まあいいじゃないか、の連続の毎日ですが、できなかったことで落ち込むよりも、機嫌よくニコニコしている母親でいるほうがまだいいじゃないか。と、思うのですね。まあそうできない日もあるんですけどね。

最後に、右上のページをひらいている本は、わたしのの本。「成瀬憲子の素描」という、子育て時代に子どもをえんぴつでスケッチしたものと散文をまとめたもの。父が編集人です。
母はお金は稼がないアーティストですが、我が家で一番ものづくりの人です。
子どもが小さいうちは自分のしたいことなんて、なかなかできないものですが、それでも何かしたかった母は、えんぴつで目の前にいる子どもを描きつづけたのですね。描き込んだ絵ではなく、えんぴつでさささっと描ける素描画です。
何枚も何枚も、描いたその素描の中にある子ども(わたしもいます)の表情や動きは、母親にしか描けない目線で、優しさがつまっていてその時にしか描けないものを描いたなあ。と、思うのです。
なにもできない中で、なにをするか。という母のやり方は、いつも子育てと仕事でいっぱいいっぱいになるときに、思い出しては希望になったりもしました。なにもできないということはないのやなあ。と、思うだけで、元気になるのですよね。
実際、わたしがデザインするアトリエナルセの服はたぶん、子どもを産んでからのほうがいい服ができているなあと思うのです。自分で言うのもなんですが、そうなのだと思います。
時間がない中で、子どもを保育園に預けているこの貴重な時間の中で、精一杯やるのや。という気持ちが、なにか力になっているのだろうなあ。と思います。時間がない、というのは、実はすごいものを作れるという条件なのかも。とも思います。

と、ずいぶん長文の読書感想文になってしまいました。
どれも、いい本です。よかったら、本屋さんで手にとってみてくださいませ。
うちの母の本がほしいなあ。という方がいらっしゃいましたら、ご一報くださいませ。なかなかよい本です。(2800円税込になりますー)

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この子も、もうすぐ5歳です。