2015.07.05本のはなし

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最近読んだ、読んでいる本。
平行して、気分によって読んでいますが、すぐに読んでしまったものと、なかなか進まないものと、両方。
なかなか進まないのだけど、読んでいるととまらなくなる本は、右上の「本当の戦争の話をしよう」東京外大の教授の伊勢崎賢治さんという方の本で、ずいぶん前に朝日新聞の記事でこの伊勢崎教授が、日本人の戦争感は第二次世界大戦でとまっている。と書いてある記事があって、ちょっとはっとさせられたのですね。
この本には、みんながよく知っている世界の出来事の裏側が生のにおいとともに、体験として書かれていて、なおかつ、高校生との対談による形式で進むので、とてもわかりやすくて読みやすいんですね。ちょっと推理小説を読むような感じに似ていて、どうなるの、どうなるの。という感じで読み進んでいく感じです。
ただ、推理小説ではなくすべてが事実。なんというか、日本人のふつうの価値観では推し量れないようなことばかりで、自分の生きている世の中がいかに狭いか。と思い知らされます。
でも、こういった世界で起きている裏側の事実を知っていくと、より今の日本の政治がどういう方向に向かっているのかがよくわかります。その上で、自分はどういう意見を持つのか、というのを改めて考えさせられる本であります。

つぎに、急に身近な話題ですが「実家スッキリ化」堀川波さんという方が書かれている本。堀川波さんのエッセイは、同じ関西人だからか、勝手に親近感を持っていて、共感を得るところが多く、もうタイトルだけでこれは絶対読みたい。(笑)とおもった本であります。
我が家(実家)は、もう散らかっているというレベルではありません。母によって家がアートのよう。というと、聞こえがいいですが、普通の感覚でいうと、もうちょっと片付けてよう〜せっかく広くて大きい家なのに、使える部屋が少なすぎるよ〜という家であります。(母がみたらおこるね)
この本を読んでいると、そうそう、そうなのよ。と共感を得るところがとてもとても多くて、そして親の家を片付けることが途方もなく難しいことのように思えるのですな。しかも長野なので、結婚して子どもが産まれてからは1年に1回くらいしか帰っていないので、そんなたまに帰省時に家を片付けるなんてちょっと無理・・と思うのですが、著者の堀川さん、うまいことやったな。と思うのが仕事とからめてというのがいいですね。仕事がからんでいると、なんかできそう。と思います。
わたしもこのある日のハナシで連載も兼ねてやろうかしら。と、ちょっと思ったり、思わなかったり。
子どもが中学生くらいになったら、ひとりで帰省してこつこつ片付けようかな。そして別荘みたいな素敵な家にしてみたいな・・。(とおい夢だわ)

そんな話題とは真逆の素敵すぎる暮らしぷりの桐島かれんさんの本は、まさに読みながら夢をみている感じです。が、最後あたりの家族のヒストリーには、驚きました。実は本屋で手にとったとき、後半あたりにある家族のことについて書かれたところを立ち読みして、読んでみたい。と思ったのです。なかなかすごい幼少期を過ごされているのですね。でも、だからこその力強い魅力がある方なのだなあ。と思わされます。
そして実は先に買っていたお母さんの桐島洋子さんの本、半分くらい読んだところでとまっています。うちの母も、この時代の人だな。と思わせるところがあります。(こんなセレブで上品ちゃうけど)

そして、だんなはんの影響で内田樹の話がよく話題にあがるのですが、また最近14歳、15歳くらいの子どもについて考えることがあり、タイトルで読んでみようと思った本。こちらは買ったその日にいっきに読んでしまいました。こちらもとても興味深く、おもしろかったです。母親っていうのは、なかなかこわい生き物だぜ。と、思わせるところがあります。いつか14歳、15歳くらいになる自分の息子を思いながら、ちょっと頭の片隅にとめておこうと思いました。
内田樹の本は、我が家にはいろいろとあるのですが初めて読んだのがこの対談集。これを機にほかの本も読んでみようかと。
つぎつぎと、本が読みたくなるのはなかなか幸せです。

益田ミリさんの本は、こないだのアンジェさんのイベントで同時開催していた益田ミリさんコーナーで大人買いならぬ5冊くらいまとめ買い。どれもアタリで、こちらもいっきに読んでいます。おもしろいなあ〜うまいなあ〜
ちなみに益田ミリさんも関西人。関西人特有のなにか、に共感しているところがあるなあ。

そしてクドカンの本がなかなか進みません。おもしろいのだけど、ほかの本を読んでから・・となっているからなのかも。
ホテルとかで、なにも読むものがなく、子どもも寝ちゃって、だんなはんはなにかほかのことをしていて、という時に、だらだらと読みたいなあ。

いろいろと読んだ本を、本棚にしまっていますが、大体読んでしばらくしたらほとんど内容を覚えていません。
なので、人に伝えたくても全然伝えられません。
でも、読んだ本はその人の記憶のどこかにはあって、その人の人格の一部を作っていくものだなあ。と、思います。