2015.03.19猫のムラカミ

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長野の実家で飼っていた、猫のムラカミが昨日の夜亡くなりました。なんと21歳!大往生です。
弟がシクシク泣きながら電話をかけてきて、母もムラカミとの思い出話を話していました。
あ、写真はムラカミのがすぐに出てこなかったので、我が家で飼っている猫のイチローです。まぎらわしいね。

ムラカミは、わたしが高校1年生のときに父の知り合いの(言いたいから言わせてもらおう)上村さんという方からもらってきたもの。上村さん、司馬遼太郎の奥さんの弟さん。父が一時期、産経新聞でイラストの連載をもっていたときに上村さんは産経新聞の記者だった方。司馬遼の奥さんのみどりさんも去年お亡くなりになりましたね。と、猫のムラカミに戻ります。
ムラカミは、ハルキというもう1匹の兄弟と一緒に2匹で我が家へやってきて、それはそれは可愛い猫たちでした。
ハルキは若くして、わたしが19か20の時に亡くなったので、4歳とか5歳で亡くなったのかな。
その後、ムラカミは長生きしました。青春時代は、家の周りが田んぼとかなのでカエルを連れて帰ってきたり、すずめをとって食べていたこともあったっけ。飼い猫にしては、かなり自由にさせてもらっていたので、若かりし頃は、ずいぶん遠くのほうで成瀬さんちの猫をみたよ。という目撃情報をいただくこともありました。

21年もの間に、家族はそれぞれ巣立っていくものもあり、わたしも独身時代は暇さえあれば実家に帰っていましたが、結婚後はそうもいかず、年に2回、子どもができてから年に1回というくらいの頻度でしか、帰ることをしておらず、ムラカミともいつもこれで最後かもしれないな・・と思いながら、「元気でな」と頭をなでていつも帰ってきていました。
1年くらい前に目がみえなくなり、オムツになり(母が人間用のおむつにしっぽの穴をあけてはかせていたらしい)何度も瀕死の状態になりながらも、めざましい復活劇を何度も(本当に何度も)繰り広げ、なんというか、存在そのものが「神」の領域にたっしているような貫禄で、私たちの目の前を横切ったものです。
離れていると、亡くなったといわれても実感がわかず、そこまでの寂しさというのは感じないのですが、今度実家に帰るときにむらちゃんはいないのだな。と、思うと、急に胸の中がしんっと、静かになってしまうようなそんな気持ちになります。
母に「もう21年も一緒にいたら我が子みたいやもんなあ」と言ったら「我が子以上やわ!」と言われました。なんか、すみません。という気持ちであります。

うちのイチローは、8歳かな。まだまだムラカミにくらべたら若造です。
そういえば、我が家の猫のハナが亡くなったのもこんな季節のときだったなあ。と思います。
そんなハナちゃんは、ときどき夢にでてきて元気そうに膝の上にのってきたりするのですよ。