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2020.04.21コロナ休み中に、なにをする

コロナ禍、コロナなべ、とかコロナうずと、頭の中で発音してしまいます。コロナか、いいにくいですね。
さてさて、なんだかわからないうちにあれよあれよと、世の中がものすごいスピードで変わっていく毎日。
日常がぱたりと変わったのは、学校の臨時休業要請から。
まさかこのまま春休みまで?と思ったのも束の間。今さら再開されてもこまるわい。といった感じになっていき、始業式や入学式を終えるとまたまた出口のみえない長い休みになりましたね。
とはいえ、仕事はいつも通り、出勤しなくてはいけない。という方も多くいらっしゃると聞きますし、テレワーク?になって、自宅で仕事する大変さを感じる反面、意外といいな。と思っている方もおられるのでは。とも、思います。

うちの場合でいうと、3月まではスタッフのみんなが時短で仕事をしにきてくれたり、忙しいときは子連れ出勤してくれたり、なんだかのどかな感じで、手洗いだけはしっかりとね。という雰囲気でしたが、日に日にそうはいってられない空気へと変わっていき、4月からはスタッフは全員おやすみになり、わたしたち夫婦と息子の家族のみでアトリエ出勤したり、どちらかひとりが出勤したり、あとは自宅でできる仕事は自宅でやったり。といった具合で過ごしております。
とはいえ、もともとインドア家族。
息子も外であそぶより家で、本読んだりゲームしたりするのが好きなタイプ。わたしたちもそう。
ますます運動不足になってしまいますが、いまはしかたないじゃない。という世の中の声に、しかたないよなあ。といって、胸をはってひきこもる日々でございます。

とはいえ、心境はいろいろと変化し、不安になったり、政府に対して怒りがとまらなくなったり、疲れてきたり、慣れてきたり、前向きになったり、なんだかドーンとした気持ちになったり。と、世の中の動きにあわせてころころ変わる自分の気持ちにも、ようやく慣れてきたという感じでしょうか。

そんな中、先日よりだんなはん主導のもと、アトリエナルセでは、YouTubeで「ボクラノラジオ(仮)」というあたらしい試みがはじまりました。
よかったら、聴いてくださいませ。↓
YOUTUBE 「ボクラノラジオ(仮)」

こんなときだもの。どさくさに紛れて、いろいろとやってみようじゃないの。失敗してもいいじゃないの。というコロナ禍にどこか後押しされる感じで、とりあえずやってみよう!と、見切り発車したのでありました。

だんなはんの生声。びっくりされた方も多いのでは〜
そして、なにやってんねん。と思われている方も、いらっしゃるでしょうねえ。
ちなみにわたしは出演しておりません。(笑)


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この「ボクラノラジオ」、なんとなんと、思ったよりも反響があり、びっくりしているところです。
いただいたおたより(メール)を夫婦で楽しく読ませてもらっています。
さてさて2回目はどんな内容にするのかしらん。どうぞおたのしみに。



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さてさて、せっかくぽっかりとできた時間。といった方も多いのでは。
それこそ、時間はできたけど不安しかない!という方も多いかと思いますが〜。

わたしはというと、本や映画、ラジオと、人類がうみだした娯楽にどっぷりとつかりたいと思っています。
この先、どうなるやらわからないですが、時間ができたのならば!したいことをしようじゃないか。とひらきなおる気持ちでもあります。

最近みた映画では、我が家は、Netflixにはいっておりまして、ひさしぶりに韓国ドラマにはまっておりました。
「愛の不時着」
先日ようやく最終話を見終わり、いまも余韻にひたっているのですが、いや〜〜おもしろかった!
TBSラジオの荻上チキの「session22」という番組内で、チキさんが推薦していたドラマなのですが、たんに恋愛ドラマというだけではない、社会的なメッセージもかおるドラマなのですね。
韓国から北朝鮮にひょんなことから不時着してしまった、韓国の財閥の美女(設定がありえない)が数奇な運命をだどるドラマなのです。
北朝鮮、金正恩?なんかたいへんな時に、ミサイルを何回も飛ばしてくるイカれた国・・・。と、正直そんな印象だけだった国なのですが、このドラマをみると、どこからどこまでが本当の感じなのかは定かではないですが、北朝鮮の文化というか、暮らしの様子が垣間みえるというか、想像できる。ということがすごいことだとおもうのです。
わたしたちと、同じような人間が住んでいるのかもしれない。と、ふとおもうことが。
もちろん、ハンサムすぎるイケメン俳優ビョンビンをうっとりとした気持ちで見るのもよいのですが、北朝鮮という国をあらためて想像したり考えたりすることができるドラマでもあります。
そして、韓国という国の歴史に日本が関わってきた事実。というのも、改めて考えるべきだなあとおもうのです。

かわって、写真は、さいきん読んだ本の紹介。
どちらもよく売れている本だけあって、読みやすいです。
82年生まれ、キム・ジヨン」韓国の小説です。フェミニズムが強調されているような内容の本ですが、日本でもおなじようなことがあるな。と、パンドラの箱をあけるようなところがあります。
フェミニズムに関しては、わたし自身は、気づいてしまうことは恐怖でもあり、ただ蓋をしてしまうとだめなようなことでもあり・・・・といったところだなあという感じなのですが、わたし自身が生きていく中で女子で損した!とおもうようなこと、傷ついたこと、というのは、振り返るとそういった視点でいうとあれもそうかも、これもそうかも?とおもうところがありますが、それによって人生が変わってしまった。というのではなく、女子だからラッキーだった。とおもうところもあり、なかなか実感をともなう言葉で、フェミニズムを語るのはむずかしいなあというところ。

ただ、どこの国も、いま、過渡期なのだろうなあというのは感じていて、夫婦の在り方も含め、いろいろと変化していく最中ですよね。価値観も変わっていくだろうし、良くなっていく部分と、逆によかった部分もなくなっていくこともあるのだとおもいます。そんなことを、考えたりするような本です。

どうも、韓国づいているな。とおもうのですが、この本を読んだあと、韓国映画の「タクシー運転手」をみて、韓国という国がどういった歴史をもつ国なのか、俄然興味がでてきます。
だんなはんが、韓国映画がおもしろい!と、そういえば去年あたりからずっと言ってたなあ。とおもうのですが、ここへきてポンジュノ監督のアカデミー受賞といい、きてますねえ。(知らなかっただけなんですが〜)
韓国のエンタメ、まだまだたのしめそうです。

そして、右のブレイディみか子さんの本も、とても面白かったです。
イギリスに住む日本人の方なのですが、あさイチでも出ていたり、NHKの番組では鴻上さんとも対談したり、この方が今どんなふうに世の中を語るのか。というのは、とても興味があります。
日本よりもはるかに多様な人種が暮らすイギリスでの生活、そこで、アイルランド人のご主人との間にできたひとり息子を育てながらみえてくるイギリスという国が、なんともみずみずしく描かれていて、おもしろいのです。
おそらく日本もこれから少しずつ、いろんな人種が暮らす国になっていく未来が待っているはずで、「多様性」ということを軸にこれからの生き方、価値観のヒントになるような本です。
原始人の時代から、人類は移動する生き物。うごいていくのが、自然なのですよねえ。
そんな中で、大切にしていく独自の文化、という考えとどう折り合いをつけながら、暮らしていけばよいのかなあ。と、ふと思います。いろんな人種がはいってくることでのおもしろさもあるし、消えていってしまう風景もあります。
でも、なにかに固執すると大切なものの順位を間違えてしまったりもします。と、いろいろと考えさせられます。

と、この本自体は、こむずかしい内容ではなく、とてもおもしろいのです。
読みやすくて、イギリスという国にやっぱりまた興味がわく。
この本を読んだあと、アマゾンプライムでジョンカーニー監督の「シングストリート」をみるのがおすすめです。
ジョンカーニー監督作品、どれもおすすめ。

と、映画にかんしては、だんなはんが教えてくれるものが多くて、わたしがおすすめしているというよりも、だんなはんのおすすめですね。年間何本みているんだというくらい、映画に関してはすごい量をみているだんなはんであります。
映画だけでなく、ラジオに音楽に、「オタク」のだんなはんですが、「ボクラノラジオ」でもそんなおすすめの映画のはなしなんかもしてくれるといいなあとおもうのですけども。



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去年あたりから、原始人にはまりだして、その流れの中でさっきの映画なんかをみると、つながってくるのですよねえ。
そして、コロナのことだってつながってみえる。
いま、この時代も、ちゃんと人類史の中の「点」なのだな。と思えてくる。
そうすると、いま、自分が生きているこの時代にとても興味がわく。そして、世の中の見え方がちがってみえてくる。
現時点で、いま起こっている事態に、もちろんうろたえるし、疲れるし、ストレスもたまるのだけども、現象という点でみると、歴史の1ページをみているようで、そして自分もちゃんとこの歴史に参加しているのだなということに、不謹慎ながらも、ドキドキとする気持ちもでてくるのですね。。
ちなみに、右上の「人類との遭遇」これは韓国の女性の方が書いた本ですが、アジアでの人類史はまだまだ少ない中で、韓国でしかも女性の方が書いた本というのが、「82年生まれ、キム・ジヨン」の小説をおもうと、この時代に女性でここまでくるのはすごく大変だったのかしら、なんて思ったりもするのです。女性ならではの視点もあって、男性がかく人類史とはまたちょっと違うおもしろさがあります。

なんで人類史にはまっているのかというと、おおきい意味での自分のルーツ、だとおもうのですよねえ。
なんで、西洋人とアジア人と、アフリカ人とこんなに姿形がちがうのだろうか、そんな素朴な疑問からが入り口だったのですが、知れば知るほどおもしろい世界で、わたしはどこからきた祖先の血がはいっているのだろうか。と、思うだけでなんともワクワクとした気持ちになるのです。

はてさて。
読書や映画は、こんな突然おとずれたぽっかりとした時間を埋めてくれるありがたい存在です。
しらなかったことを知るという体験は、じっと家にいるだけなのに、ぐるりと人生観を変えてしまうことがあります。

時代時代におこる災害や、出来事。自分では手におえないようなことが起こったときに、
こういう時に、あの人はどうおもうのだろう。と、指針にする人が多いと、安心するし、おもしろいです。
最近記事を読んで、ふむふむ・・と納得した方では、「サピエンス全史」の著者のユヴァル・ノア・ハラリ、内田樹、福岡伸一、あと、磯田道史さんの記事もよんでみたいです。

日常的には、ほぼ毎日ラジオを聞きながら仕事をしているのですが、TBSラジオはいいです。なんだか安心します。
平日は、「ジェーンスーの生活は踊る」を聞き、ラジコのタイムフリーで荻上チキの「session22」を聞きながら、お茶碗を洗ったり、洗濯物をたたんだりします。土曜日は久米宏の「ラジオなんですけど」を聞き、日曜日は、安住さんの「日曜天国」を聴いています。
聴いたことがないわ、という方、この機会にぜひ。

まだしばらく続きそうな、ひきこもり時間。
こんなにどうどうと、ひきこもれるなんてこと、あるかしら。
あたらしい何かに触れるいいきっかけになれば、と思います。

2019.03.02「アトリエナルセの服」の本ができるまで。


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はじめての著者本、「アトリエナルセの服」が3/8(金)についに発売になります。
編集部からは、ひとあし先に寄贈本がとどきました!キャー

おもえば、長かった道のり・・
本づくりって、こんなにこんなにこんなに、たいへんなのか〜〜と思いました。
企画から約1年、かかっております。

じつは今回の本のお話は以前にも1度、文化出版さんよりお誘いいただいたことがありましたが、子供がまだ保育園だということもあり、どう考えてもむずかしいな・・と思い、お断りしたのでした。
そして2度目にお声がけいただいたときも、実は1回お断りし、いやでも!と思い、もう一度お声がけいただいた時には、「やります!」と返事をしていたのでした。
とはいえ、子供が小学生にあがっただけでスタッフが増えたわけでもなく、だんなはんとわたしと、だんなはんの妹の3人体制。
みなそれぞれに忙しく、またアトリエ引っ越しがあったり、撮影方法を変えたり、アトリエナルセ内でも、変化の年にこの本の企画も始動してしまったのです・・。
それはそれは、大変でした。覚悟はしていたけれど、ほんとうに大変でした。

去年の夏は、いそがしさのピーク。
わたしはなんだか方々を走り回っていました。
東京への出張も増えたのが去年の初夏頃から。
とはいえ、忙しさをたのしむ。という感じもあって、イキイキと仕事をこなす自分がいる反面、家事がほんと〜うにおろそかになってしまっていたなあ。という反省もあり。
だんなはんも子供も1泊出張をこころよく行ってらっしゃい。と送りだしてくれたり、だんなはんは家事や子育てなどもサポートをしてくれて、息子も案外わたしがいない夜もさみしい。。なんて言ってくるわけでもなく、家族みんなで成長した一年でもありました。

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手刺繍がはいるような服も、掲載されています。



今回の本でパターンをお願いした田中さんとは、別の仕事でもご一緒したことがある方ですが、また別の知り合いから紹介くださった方もなんと田中さんだった!というご縁があった方でもあって、なんとも引き寄せられるご縁だったな。と感じる方なのでした。
縫製をお願いした東(あずま)さんは、実はアトリエナルセで(まだnaruseだった頃)初めてのアシスタント募集に1人だけ連絡をくださり、1年ほどお手伝いにきてくれた方でした。
いつかまたなにかでお仕事ができたらいいなあ。と思っていたので、ひさしぶりにお仕事ができてほんとうに嬉しかったです。とてもきれいな縫製で作品を仕上げてくださいました。


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すこしずつ納品されてくる本の作品たち。
アトリエナルセの商品づくりとはまたひと味ちがう、手作り独特のよさがひかる服たち。


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去年の夏、アトリエで。
西向きのアトリエは、去年の猛暑の夏も午前中はとても涼しくて、よーし、今日もがんばるぞ!ともくもくと仕事に集中できました。

同時進行でアトリエナルセの秋冬の量産の生産準備と、春夏展示会にむけてのデザイン出し。
いつもは、それだけでも目がまわる感じだったのですが、それに平行して本1冊分のデザイン。
一時は、春夏ものはもう無理だ・・と思った時期もありました。
はじめて、1回コレクションをおやすみする。という選択肢も頭によぎりました。

本で掲載する洋服は、製品づくりとはまた違ったたいへんさがありました。
読者の方が縫いやすい縫製方法をかんがえたり、生地のセレクトも制約があったり。
パターン打ち合わせを田中さんとしながらも、編集部との話し合いで、生地変更がどんどんあったりするので、それにあわせて縫い方を変えていったり、デザインも細部が変わったりしました。
田中さんも東さんも、他の仕事がありながらなので、みなさんのスケジュールを加味しながらの進行の調整が、むずかしいことのひとつでもありました。

そして、少しずつ季節はすすみ、そして少しずつ作品アップがあり。。
日々の日記にかきたいことが盛りだくさんな充実した日々でした。

そして、あれよあれよと、撮影日がきまり、去年の冬に東京都内にて撮影。
1泊2日でわたしも参加させていただきました。


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撮影初日。
わたしはこの日のために、本の仕事を受けたといっても過言ではありません・・・
本がつくられる現場を、いちどでいいから、みてみたい!と思っていました。

1日目のモデルはジェシカさん。雑誌でもよく拝見する売れっ子モデルさんです。
顔がちいさい、よく聞く感想ですがほんとうにちいさくて細い。
ぜんぜん気取っておらず、そしてややおもしろい雰囲気さえ漂わせ、私物のバッグは保冷袋を愛用していらっしゃいました。(ちょっと衝撃!)撮影中の表情も、なんとも独特でかっこよかったです。
初日は、緊張してかくし撮りができませんでしたが〜ざんねん。


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そして2日目。
この日のモデルさんは表紙にもなった、モトーラ世理奈さん。
この方も、とても独特な雰囲気を持ったモデルさん。
そばかすが可愛くて、おっとりとした不思議な魅力をもった可愛い性格の女の子でした。
最近は、活躍の場をひろげていらっしゃるようで、きっとこれからどんどん有名になられる方なのではないかなあと思います。
そんな彼女にこのタイミングでモデルさんをお願いできたのは、とてもラッキーでした。

おっとりとしゃべる彼女のすきな食べ物は、「しゅんぎく」。

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カメラマンさんとスタイリストさんでどんどん世界観をつくっていかれます。
納得がいくまで、いろいろと試したりするのだけど、きまるときははやい。
こうやって撮影していくのか〜と、とてもおもしろかったです。

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こちらはロケ。

アトリエナルセではニットターバンでもお世話になっている、ダルマ糸さん(横田(株))は、この春からオリジナル生地も販売されることになりました。
DARUMA FABRIC」の生地は、とてもかわいくて、とてもすてきです。
この写真ではわかりづらいですが、まるでプールの底にしずんだときにゆらゆらと見える歪んだチェック柄の生地。その名も、「pool」という名前の生地です。
本の中では、スプリングコートをつくらせてもらいました。

上の生地とはまた違うのですが、実はわたしも1柄、生地デザインさせてもらっています。
DARUMA FABRIC×アトリエナルセのコラボ生地です。
それがまたいい仕上がりで、今回の本の世界観をつくってくれる柄となりました。
いろいろなご縁で、今回の本ができています。


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これは滞在先のホテルです。ちらかってます。

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ホテルの窓からみた風景。下にはうつってないけど、青山墓地がみえます。


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本の編集を担当くださった鈴木理恵さん。
今回の本でいちばん感謝したいのは、ほんとうに素晴らしい方々にお声がけくださったこと。
ほんとうにほんとうに感謝です。

だれから書けばよいかしら・・・
カメラマンさんに、大段まちこさん。
大段さんの撮られる写真は、かわいくて、でもどこかかわいいだけじゃない独特でふしぎな世界観をお持ちの方です。
現場でも、大段さんのアイデアがどんどんうまれてきて、目の前で変わっていく世界観に感動したのでした。
撮影、行ってよかった。ほんとうに心から思いました。

スタイリストさんには、タンナイミサさん。
この方のお名前をお聞きしたときに、つい過去の雑誌(クウネルとか!)で載っていた記事なんかをひっぱりだしてきて、だんなはんや友人にこのひとやでええ!と、自慢したのでした。(笑)
雑誌好きには何度も目にしたことがある、ボーイッシュなかっこよさと、かわいさがあるスタイリング。
アトリエナルセの服はどちらかというとかわいらしい服なので、どんなふうにボーイッシュなスパイスをいれてくださるのかなあ。と、とてもたのしみでした。撮影中も、意味もなくはなしかけたりと、ミーハー心がとまりませんでした。。

そしてヘアメイクさんに高野智子さん。
最初、モデルさんかと勘違いするほど、うつくしい方でした。そしてとても気さくな方。
ヘアメイク、わたしがいちばん気に入っているのは、26ページです。洋服やスタイリングのイメージにあわせて、メイクもキッシュでおもしろい世界観を作ってくださいました。

そしてそして。
ブックデザインは葉田いづみさんです。
もう本の企画が決まってからブックデザインは葉田さんがいいなあ。なんて、編集の方に相談しておりました。
葉田さんのことを知ったのは、20代前半の頃。
佐野繁次郎さんの本のブックデザインでした。佐野繁次郎さんの作品ももちろんすばらしいのですが、葉田さんのシンプルでかっこいいブックデザインが、当時すごくドキドキしました。
おもえば、ブックデザインをする方に興味がわいたのも、葉田さんからだったなあ。

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なつかしのこのデザイン。ご存知の方もいらっしゃるのでは。

そして実は、だんなはんの早川卓馬がコラムを担当した、ニシワキタダシさんとの共著「かんさい絵ことば辞典」のブックデザインも葉田さんだったのです〜ひゃ〜

今回の「アトリエナルセの服」では、ページデザインがデーターで送られてくるたびに、だんなはんもわたしもめちゃかわいい〜〜!キャーと歓喜の声をあげていました。
ぜひ、購入されましたら、本のカバーもめくってみてくださいね。中もかわいいんですよ〜
紙質からなにからこだわりがつまったデザインです。

"かわいくて、ボーイッシュで、ちょっとユーモアがある。"

新宿にある文化出版局の会議室で、はじめてみなさんが揃っての打ち合わせのとき、
「どんなイメージがいいですか?」
と聞かれました。うまく答えられず、まとまりのない話をつらつらとはなしました。

アトリエナルセをはじめた初期のころ。
まっすぐにおしゃれなもの、ではなくて、ちょっとユーモアがあって、不器用なものが好きでした。
そして、そんな世界観のあるブランドでありたいなあ。と思ったのでした。
アトリエナルセの服が、そうであってほしいなあ。というものを、うまく言葉で説明できたかわかりませんが、みなさんがすくいとってくださったなあ。と思っています。

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撮影のときもブックデザインをみたときも、もうね、なんというか、これは夢だな。と思いました。
天狗になっちゃいかん。この本は、もはやわたしの本ではないぞ。もうね、みなさんが作ってくれたものだな。と。



そしてそして、今回編集を担当くださったトライアウトの鈴木理恵さんと、文化出版局の三角紗綾子さん。
鈴木さんは前職は天然生活の編集にいらした方で、当時からときどきおお声がけくださって、若い頃からほんとうにお世話になっていた方なのでした。
今回本づくりの中では、打ち合わせを何回もして、長い本づくりの経過の中ではちょっと喧嘩もし、(笑)打たれ強くも、フレキシブルにうごいてくださいました。ほんとうに感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。

そして三角さん。
三角さんも実は三角さんが前職からのおつきあい。

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クルールという手作り作家さん時代に一緒に仕事をさせてもらったものです。
表紙のバッグはわたしがつくったものを採用くださいました。なつかしの一冊です。たからもの。

当時は、三角さんももちろんお若かったですが、同世代の方とこうやって長くご縁をいただき、今回の本ができたのだなあと思うと、感慨深いです。

わたしにとっては、記念すべき初の著者本がこんなにすばらしい方々とのご縁で作っていただくことができて、
本当にしあわせだなあ、と思いました。
そして、一緒にがんばってくれただんなはんや、
本のことを聞いて「かか、ゆうめいじんやなあ!」と言って、よろこんでくれた息子。
出張のときも、とと(だんなはん)と協力して応援してくれました。
そしてアトリエナルセをささえてくれている、アシスタントのまゆちゃん。まゆちゃんがまた成長した1年でもありました。
いまでは、だれが欠けてもアトリエナルセではないなあ。という存在でになりました。

そしてそして。
アトリエナルセを好きといってくださるおきゃくさま。
クルール時代からファンです。と言ってくださる奇特な方もいらっしゃいます。ありがたや・・ほんとうにありがたいです。

いろいろな方とのご縁や、つみかさねの中でできた本だなあ。と思っています。
著者本とかいったらばちがあたりそうです。
みなさま、ほんとうにありがとうございました。
これからも、がんばろうと思います!



そしてそして。
3/8に本が出版後、イベントを予定していますよ。

3月中旬ころより、
アンジェラヴィサント梅田店さん、
京都のアンジェ河原町店さん、
東京丸の内のKITTE内のアンジェさん

上記3店舗で、お店の中で「アトリエナルセの服」のコーナーを設けていただけることになりました。
本の中で掲載の肩結びバッグを受注販売したり、アトリエナルセのソックスや、今回本で使用されたDARUMA FABRICさんの生地や裁縫小物が展示販売されます。

そして6月には、苦楽園のギャラリー6cさん
7月には、埼玉のsenkiyaさん

※詳細わかり次第、おしらせいたします

イベントは、アトリエナルセの製品や、公私ともにお世話になっている、横田(株)のダルマ糸さんと共同開催となります。
まだまだ内容は煮詰まっておりませんが・・・いろいろとお知らせしていきたいと思っていますよ。

ひさしぶりのイベント開催。
ちゃんとできるのか、ドキドキしておりますが、せっかく本がでるのだもの。
ひさしぶりにネットから外にでて、みなさんに感謝のきもちを伝えられるような、たのしいイベントができたらいいなあ。と思っています。

はてさて、いよいよ今週ですね。
本屋さんで、「アトリエナルセの服」がならぶのが今からとても楽しみです。
3/8(金)より、発売になります!
裁縫に興味がある方はもちろん、裁縫は興味がない方には、デザインブックとしてもかわいい本に仕上がっています。
ぜひ、手にとっていただけたら幸いです。



2018.08.262007年、葉山でのこと

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夜中に目がさめて、次の東京出張のときは、ひさしぶりに葉山までいきたいなあ。と、ふと、思いました。
わたしにとっての葉山は、実はちょっと苦い思い出というか、思い出すと少しきゅっと胸がいたくなるようなそんな場所。
葉山は、アトリエナルセを立ち上げて初めての個展をした町。

その頃、まだ結婚式もしていなくて入籍だけすませた新婚ほやほやの頃。
ようやく、なんだかああずいぶん前だなあ。と思って、でもなんだかいろいろと懐かしく思い出してきたので、書きたくなりました。

アトリエナルセを立ち上げたとき、4型の服からスタートしました。あとは、手作りで作り足したバッグや服と。
4型だけ、それぞれ1色ずつ最低ロットだった20着を工場さんで縫製してもらうことにしました。

当時、クルールという作家名で手作り作家さんとして、各地で個展をさせてもらったり、自分でつくったホームページで作品をネット販売したり、雑誌で布のパッチワークで絵を描くというようなレギュラー仕事を2つほどやっていた時期でした。

当時は、レギュラー仕事があるというのはとてもありがたく、毎月きまった収入があったので、それをベースに手作りでコツコツ、あいた時間に作品をつくっては販売するという生活でした。
でも、才能はなんとも不安定で毎月毎月、いただいた仕事をこなすだけで精一杯で、よい仕事がきても自分の才能のなさに、うまく乗り切れず、精神的にいっぱいいっぱいで、仕事の質が一定ではなく、いつも自信がありませんでした。
そして、きっとこの仕事はそのうち終わってしまうな。そのとき、どうやって暮らしていけばいいのだろう。と、いう気持ちがずっと頭の片隅にありました。
いま思うと、もっといただいた仕事に一生懸命集中しなはれ。と言いたい気持ちですが、若いわたしは、不安なきもちによくひっぱられていました。
当時、関西の求人誌で「週刊salida」という雑誌の表紙の背景をパッチワークするという仕事と、ベネッセのこどもちゃれんじのしまじろうの毎月のテキスト本の表紙を、おなじくパッチワークで作るという仕事をしていました。今考えると2年とか3年とかの話なのかな?もっと短い期間だったのかな?
ちょうど、salidaのほうが会社の母体が変わったり、冊子自体がなくなるのでは、という状況になっていった頃でいつ仕事が終わってしまうかどうか、いつ切られるか、いつもドキドキしていました。
そして、わたしはいつもギリギリで仕事をしていて、だめだしも多く、自分のできなさに悔しくて、泣きながら編集部から帰ったこともありました。
恋愛もうまくいったり、いかなかったり、なんだか仕事も恋愛も不安定。27歳くらいの頃ですかね。

そんな頃、当時友人関係だっただんなはんとつきあって3ケ月ほどで結婚し、だんなはんのこつこつ貯めた貯金を元手に3型の服と1型のカバンをつくってスタートしたのが、「naruse」でした。
だんなはんは、フリーで雑誌の編集とライター業をしていて、毎日のように取材にいったり文章を書く仕事をしていました。

わたしはレギュラー仕事に、自分の創作意欲のほとんどを出し切っていた頃だったので、手作り作家さんとしては活動も売り上げも縮小していた頃で、いちからまた自立して出直し。という気持ちでのブランド立ち上げでした。
いま思うと、工場さんで服をつくる。ということのむずかしさをなにもわかっておらず、ただただ、いただいたご縁と、当時のつくりたい!という気持ちだけつくった服たちでした。


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そして、4型それぞれ20着ずつ作った服やかばん、手作りで作った1点もののかばんや雑貨、クレパスで描いた絵やポストカードを手に、今はもうない葉山のhacoというギャラリーで個展をしました。
だんなはんは仕事があったので、個展3日目かな?に来てくれるということになっていて、ひとりで搬入して個展の会期中の数日は近くのホテルに滞在していました。

個展は、今まで個展をした中でいちばんだめだったのではなかったかな。いや、そうではなかったのかもしれないけれど、不安な気もちがそのままでてしまっていた個展だったような気がして、そんな記憶として残っているところがあります。
来てくださって購入くださった方もいたので、そんな気持ちでいること自体が申し訳ないなあ。と、今となっては思うのですが。


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そして、泊まっていたホテル、ホテルニューカマクラという大正時代からあるという、古くてモダンなホテルで、当時古いものが流行っていたというのもあって、また宿泊費がとても安かったというのもあって、滞在していたのですが〜
もうこれが、こわいこわい。古いだけにおばけがでそうなくらい、こわい。ひとりで泊まっていた部屋は、入ったとたんに大きな鏡があって、それがもうこわくてこわくて、夜は鏡がみれなかった。(笑)
おまけに、来てくださったご近所のお客さんが、あのホテルは、出ると有名なんですよ〜なんていうものだから、よけいにこわかったんですね。いやいや、あれは本当にいましたね。こわすぎました。

外国の旅行者も多く、お風呂は共同で、なかなかお風呂にはいるタイミングがわからないということや、フロント玄関で背の高い外国人と目があっただけで緊張するわ、おばけがでそうな部屋も落ち着かないわ、外にもなんだか気軽にでられないわで、部屋についたらひたすらだんなはんに電話をして、当時飼っていた猫のハナちゃんの写真なんかを送信してもらって、ただただはやく帰りたい・・。と思いながら寝た1日目の夜でした。
しかも、天候も寒くて春の嵐みたいな日だったんじゃなかったかなあ。

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早朝にひとりでいった、葉山の浜辺。
なんだか、わたしのきもちがそのままでてしまっているようで、妙にものがなしかったなあ。

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でも、なんだか感性はよかったんだろうな。

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そして、けっこう、おもしろいものを作っていたなあ。とも、思う。

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このチューリップのプリントなんて、最近のアトリエナルセでも刺繍でつかいました。わたしは、この頃の才能を、今だにつかわせてもらっているようなところもあるのだな。
うしろに飾ってある絵、ポストカードになっているけれど、この絵はこの個展で売れたのだった。いまでもこのポストカードは人気があります。

今思うと、おもしろい個展だったのだと思う。
その頃の繊細で、不安定なわたしにしかつくれなかったものが、あるのだなあ。と思う。


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hacoをパートナーと共同運営していた、hikiさん。彼女はいまも、葉山で手作り作家さんをしている。
hikiさんは、わたしの母にどこか似ているところがあって、個展中、彼女の優しさにとても救われたのだった。彼女もどこか繊細で人の気持ちに寄り添ってくれるやさしいところがありました。

葉山にまた行きたいなあと思うのは、hikiさんにまた会いたいなあとときどき、ふと思うのです。
彼女とは、今も年賀状やときどき個展のハガキを送りあう関係。

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若かりし頃のだんなはん。
だんなはんが来てくれたときに、とてもホッとしてホテルもこわくなくなった。


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モダンなホテルニューカマクラ。
ちょうど桜が満開の頃で、もっとたのしめばよかったのになあ。と、図太くなった私は思う。

さいきん、昔のことがちゃんと昔のことになってくるなあ。と、思う。
そうすると、あの頃の自分がちょっと今の自分と切り離されて、べつのものになって、懐かしくいとおしく思えてくるものだなあ。と思う。

葉山の個展では、奈良から従姉妹がはるばるやってきてくれたり、父母も長野からきてくれたり、東京に住む弟も友達と一緒にやってきてくれたり。弟の友達は、今や人気のブランドの「CINOH」のデザイナーの茅野くんだな。
あの頃、わたしの作った服をみて「へえ、こんな仕様もあるんだな」と中まで熱心に見てくれていたことを思い出します。茅野くんは文化服装学園を首席?次席?で卒業した優秀な学生さん。

当時のわたしは、たぶん全然ひとりぼっちではなく、個展もさせてもらえて、そして全然売れなかったわけではなかった。
いま思うと、レギュラーの仕事2本と自分のブランドとあって、なんとも贅沢な話!というところで、なんでもっと大切にレギュラー仕事のほうも、育てていかなかったのだろう。と、思う。
でもいっぽうで、レギュラーがなくなったからこそ、自分がなにものかにならなくては!という焦りから、もう一度作家さんとして、デザイナーさんとして必死になってもがいて、今のようなことになっていった気もする。


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隙間からみえる海。
いい街ですね。



インスタで日々のちいさな出来事を更新するようになって、アトリエナルセでは「もっと服のハナシ」で、服のことを書くようにしようと思って、(まだちょっとしか書いてないけど)長年ライフワークになってきていた「ある日のハナシのシ」、なにが書きたいかなあ。と、ちょっと迷走していましたが、とても私的なことを、そして書きたくなったことを、コツコツ、また思いついたときに書いていこうと、思います。



2018.02.232月のいろいろ

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わたしは引っ越しが、結構好きなのだと思います。
家を買ったときに、わずかに寂しさと不自由な気持ちになりました。もう、たぶん、引っ越しはしないのだな。いや、でもこんな山の上だし年をとったら車を運転できなくなったら、平地の町にまた住むのではないかしら。と心の隅に、未来はまだわからない。という余白をのこしている自分がいます。

いま、アトリエ別室といって自宅から車で5分くらいの場所にアパートを借りています。
わたしの家は、自宅の1階が仕事場で2階が居住スペースです。今まで住んできた賃貸の貸家でも、半分が仕事スペース、半分が居住スペースといった具合でした。
山の上にある一軒家ですが、ありがたいことにここに引っ越しをしてから、義妹も京都から宝塚に引っ越しをして仕事を手伝ってくれるようになり、少しだけですが仕事の量が増えました。そうすると、洋服をつくる仕事なので生地や資材、梱包用品などもオリジナルで作ったりなんかもして、そんな在庫を置く場所が必要になってきました。
そこで2年前に安い倉庫を借りよう。ということになり、家を買ってからもまた物件をみにいく。というわたしが大好きなことをまたできるようになりました。
仕事がおわるとネットで物件を検索するのがたのしい日々。(笑)いろいろと夢をふくらませながら検索していました。

倉庫といいながらも、そこでなにかできるような場所だったらいいな。という夢もありつつ探すのですが、予算も限られているし、まずは倉庫という目的が第一なのでなかなかちょうどいい物件がなく、そのわずかな夢はとりあえず今回は諦めて倉庫としてベストな物件を借りたのでした。
使いはじめてみると、倉庫としてだけ使うには もったいないくらいの広さだったので、わたしが時々ひとりで創作できるアトリエとしても使うようになりました。アトリエとして使うという用途はとくに考えていなかったのですが、使い始めると、自分のペースで仕事をはじめ、好きな音楽をかけ、好きなペースで休憩をし、ひさしぶりのひとりの時間の中での仕事はとても創作に向いていました。

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少しずつ、仕事道具を持ち込みはじめ、ノートパソコンを買うとこちらでも難なく仕事ができるようになりました。ついにはスキャナープリンターも買い、どちらにいても仕事ができる状態に。

そして最近では、打ち合わせや商談などにはこちらのアトリエ別室をつかうようにもなりました。
自宅兼事務所は、トイレが共通で居住スペースのほうにあるため、ちらかりまくったリビングや干してある洗濯物をみられたり(笑)ちょっと恥ずかしいかも・・。ということがありました。
仕事の話も、アトリエ別室のほうがなんだかわたしたちも外の顔になれるというのか、なんだか気楽だったりもしました。

そんなこともあって、2年目の更新を前に、打ち合わせや商談がしやすい駅前のほうで物件をさがすことにしました。
取り扱い店さんにも年に2回の展示会でしかお会いできないのですが、関西へきましたら商品をみれるよ。というショールームとしての役割も兼ねれたらいいなあと。

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古いマンションで、ラッキーなことにリフォームしたばかり。無垢材のフローリングで艶出ししていないところがナイスです。

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玄関のポスト受けの穴とかがちょっとテンションあがります。

今回は、すこしずつディスプレイようの什器などもいれつつ、空間をつくっていけたらいいなあ。と思っています。たのしみです。。

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話はかわって、これは自宅の裏山からみた景色。雲のかげがみえています。

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先々週かな?実家から父が、東京から2つ違いの弟が宝塚へやってきました。
お正月に我が家が、息子のインフルエンザで帰省できなかったので、重要な家族会議に出席できなかったためです。

実家にある長野の安曇野にある父の私設美術館「BANANA MOON」が去年の11月で閉館しました。ホームページやSNSもなく、突然の閉館といった印象になってしまいました。
過去にお越し下さった方がいらっしゃいましたら、本当にありがとうございました。
わたしたちも残念でならないのですが、いろいろな事情があって同じ形態では続けられないという結論になり、閉館という運びになりました。
ただ、またどういった形になるかはわかりませんがあの場所でなにかすてきなことができたらいいなあ。という作戦会議のために父と弟が、やってきてくれました。
近所に住む友人も合流して、夜中2時、3時頃までいろいろと話しこみました。父は71歳ですが、わたしたちよりも元気・・・。
そして朝は、孫である息子と猫のイチローがじいじと弟を起こし、2人とも寝不足。だいじょうぶか、お父さん。

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翌日、午前中に息子と父と弟、わたしと4人で家の近所を散歩。だんなはんは起きられず。(笑)
裏山へいき、険しい山道をこえて、息子が通う小学校へ。(大人3人はほぼ寝てない)少年野球のみんながお昼ごはんを食べている時間でした。


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帰り道に自動販売機(近所にお店がないんですね〜)で、息子は、じいじとおじに、おこづかいでジュースをごちそうしていました。最近、自分でお金を払うことがとても嬉しいようで、気前よくおごってくれます。
じいじは、おしるこ、叔父のけいちゃんにはコーンポタージュ、わたしには紅茶を買ってくれました。
「いいんだよ、いいんだよ〜」と得意げな息子。

話はもどりますが、父の美術館「BANANAMOON」の使い道はまだどうなるか、いろいろと迷い中なのですが、父のホームページを作ったりマネジメントは、わたしとだんなはん、そして弟が中心になってやることになりました。そして近所の友人も一緒に手伝ってくれることに。(なんだかたのしそう)
我が父ながら、とてもいい絵を描いているのでなにか力になれるようなことがしたいなあ。と思っていました。
みうらじゅんの言う、親孝行プレーですね。
どんな形になっていくのか、まだまだわかりませんが、うれしいお知らせができるといいな。と思います。

そんなこんなで、いろいろと変化があった2月。
ちゃんと地に足がついた仕事ができるように、がんばりたいなと思っています。

とはいえ、父も弟もひさしぶりに会えて嬉しかったです。家族はいいですね。いろいろとある家族ですが、会うとうれしいし、帰るときはさみしいです。今度はいつ会えるかな。


2018.01.04新年のご挨拶

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遅れましたが、みなさま。
昨年もたいへんお世話になりました。どうもありがとうございました。

そして新年あけましておめでとうございます。
本年も、どうぞよろしくお願いいたします。


あらら〜年が明けてしまいました。
みなさん、まだお正月休み中でしょうか。それとも今日からお仕事始まっているでしょうか。
年内に最後の挨拶を。と思っておりましたが、言い訳ですが、子供がインフルエンザにかかり、だんなはんも風邪を引き(インフルじゃなかったけど、高熱5日続く)、わたしだけはなぜか元気でしたが、いろいろと気持ちが落ち着かない年末年始でございました。

そしてギリギリまでなんだか仕事が終わらず、いやこれはもうこのタイミングで仕事を投げるとそれはその人がすっきりしないまま仕事を持ち越させてしまうわ。という、よくわからない言い訳のもと、冬休みにやろう。と思った仕事をいくつか抱え中です。

ようやくだんなはんの熱も下がり、子供のインフルエンザも治り、残りの冬休み、氏神さんに初詣くらいはいきたいなあと思っているところです。

写真のおいしそうなおせち。今年で3年目になりますが阪急百貨店のおせちを注文して31日に取りにいき、4日くらいまで楽しませてもらっています。今年は、ほぼわたしだけが楽しんでいます。だんなはんはごちそうを目の前にして「う・・やめとくわ・・」となんとも悲しそうな顔をして、寝室へとふらふらしながら消えていかれました。

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いやあ、体調だけではなく、我が家、年末に危機がいろいろとやってきていました。
仕事でもいろいろと、ありました。やってしまった・・なんということを。ということも、ありました。忙しくて余裕がなくなると視野がどうしても狭くなりがちです。

そして冷蔵庫も、こわれました。
これが長年使ってきた東芝のシルバーステンレスの冷蔵庫。いま、なかなか探してもこのふつうのステンレス。ないのですね。無印良品のステンレスの冷蔵庫は理想のデザインなのですが、容量や機能であきらめました。
おもえば、クリスマスイブあたりから、様子がおかしかった冷蔵庫。東芝製でございます。東芝のデザイン、結構好きで我が家の家電は東芝製が多かったんですね。意識はしていなかったのですが、あ、気づけば東芝だな。と思っていたわけです。
CMも東芝の家電のはなかなかいいなあ。と思っているし、長年スポンサーをしている国民的アニメのサザエさんも大好きです。
なので東芝がたいへんなことになっているなあ。というのは、とても残念に思っていましたし、きっと作っている人たちや広告宣伝部はよい人材がいるのだろうになあ。。と勝手に想像をして気の毒に思っていました。
冷蔵庫も、とても気に入っていました。


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あたらしく迎えたのは、パナソニックの鏡面仕様の冷蔵庫です。これは壊れた!と思ったその日に電気屋に走り、翌日配送にこじつけました。年末のごちそうが入る予定の冷蔵庫。年末年始は実家に帰省予定だったので、帰省中にぜんぶが腐る。というこ事態だけは避けたい!という思いが、届きました。でも結局実家帰省は家族の体調不良でかなわずでしたが・・・
結局、解凍しかけていたいいお肉(コープ自然派さんのポイントで高級肉を買っていていつか食べようと貯めているやつ)をあわててアトリエの冷蔵庫に運びいれ、ほかの食材は季節のせいもあって寒いベランダに置いておく、ということをしたりしてなんとかセーフでございました。

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調子にのって、10年以上使っていた炊飯器も買い替え。こちらもパナソニック製です。
デザインでいうと、バルミューダの炊飯器が欲しかったのですが3合炊きかあ。保温機能ないのかあ。。と文明の力に頼っている我が家には、ハードルが高くて断念しました。
どんどん、パナ製の家電が増えていく我が家です。いま、洗濯機もじつはドラム式のパナソニック製を使っています。
性能は良いと思いますが、デザインは妥協点ありです。でも、徹底できない感じがわたしたちらしい感じでもあります。

でも、あれですね。
なんだかおせちも作らず買って、家電も新しく最新のものを買って、なんだかやな感じですね。
もっと丁寧な暮らしにしていきたい・・とちょっと凹んでしまったりもしますね。梅干しとか漬けたり、常備菜とかもいっぱいある家にあこがれます。今年はできるだけ、そんなふうな暮らしにしていきたい。仕事と家事のバランスをもっとうまくとりたい。そんなふうに思います。

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ただ、12月。ほんとうにいそがしかったです。
10年ぶりのホームページリニューアル。担当していたのは、主にだんなはんでしたがわたしはつぎの秋冬の企画出しが平行してあり、2月からはじまる春夏ものの撮影もありました。
なんだかずっと頭の中でリレーをしているような気分でした。

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12月の撮影のとき。あれ、左の美女はだれでしょう。
以前、ちょっとお手伝いをお願いしていたまあやちゃんです。陶芸家としても活動しているまあやちゃん。結婚して今は三重県の伊賀に住んでいますが、今回だめもとで(実は事情があり、1度断られているのですが、どうしても無理をいってお願いしてみましたら、快諾してくれたのでした〜)モデルさんをお願いしました。右はいつもの高井さん。そしてもうひとり、今回からモデルとしてお願いした友人がいます。最後の記念撮影のときは、もうすでに帰ってしまっていなかったのですがなかなかアトリエナルセらしいモデルさんが加わっています。どうぞおたのしみに!

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そしてこちらは左が、今回の撮影もしてくれたBOOKLORE主催の中島恵雄さんと、右はだんなはんこと、弊社の社長の早川です。どんどん社長のキャラが濃くなってきていますね。
中島さんはホームページのデザイン&制作にくわえ、カメラマンとしてもお願いしたりしています。いつもお願いしている高原さんは、現在インドネシアを中心に仕事をしていらっしゃるので帰国のタイミングが合わないと仕事ができなくなってしまいました。物撮り撮影は帰国のタイミングにあわせて高原さんにお願いしました。
中島さんも高原さんも長いつきあいになってきました。もともと知り合いや友人から派生したつきあいの方が多いのですが、みんな年をとり、家族を持ち、親になり、仕事で会う機会が多い友人とはいい意味で長いおつきあいをさせてもらうことが多いです。これはとても幸せなことだなあ。と思います。

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年内最後に掃除をしにいったアトリエ。ちょっとだけ模様替えもしました。
ここへ行くと、なにか作りたくなる。そんな場所です。今年はもっといっぱい通いたいなあ。と思っています。

今年は、どんな1年になるのかなあ。
そしてどんなデザインの仕事ができるかなあ。いいもの、ちゃんとできていきますように。そしてお届けした方が、少しでもほっとしたり、ワクワクしたり、じんわりとあたたかいものを届けることができますように。
目の前にあるものを、まずはひとつひとつ、ていねいに仕事をしていけるようにがんばります。
今年も、どうぞよろしくお願いいたします。

2017.11.162017年の秋冬。

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あっという間に、11月も中旬。
季節も進みましたね。
アトリエナルセ、11月にホームページリニューアル。とお伝えしていましたが、なんだか伸びてしまい、12月のリニューアルとなりました。
来週の11月22日からリニューアルの日まで、しばらくホームページがネット上から一瞬消えることとなりますが、裏側ではせっせと引越しをしている、というような感じであります。
それまでは、インスタやフェイスブックなどのSNSにお知らせなどをアップしていきますね。
この読書室の連載も同じように引越しになりますので、しばらく閲覧ができなくなります。なんだかちょっと寂しいわ〜と思ってもらえたら嬉しいですが、よく考えたら、ある日のハナシのシやだんなはんの猫か夫か日記。は、そもそも更新が頻繁ではないので、なんともかんとも。ははは

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アトリエナルセの秋冬ものも、11月で出揃いました。
10月と11月と、本当に忙しかった〜。おかげさまで、とてもたくさんのご注文をいただき、毎日毎日出荷をしておりました。そうすると、ちょっとした間違いも出てきてしまったりして(わたしのミスが多かった・・)ご注文くださったお客様にご迷惑をおかけしてしまうこともありました。ご迷惑をおかけしてしまったお客様、ごめんなさい・・!!

でも今期の秋冬もの、個人的にもとてもとてもお気に入りのコレクションとなりました。いや、毎シーズンお気に入りなんですけどね。でも、なんだかとても。
大人ぽくて、可愛くて、大好きな服たちができたなあ。と思っています。
お問い合わせが、続いているコクーン型コート。初めて作ったのが、2013秋冬。4年越しの再生産。
2013年の秋冬に出したときは、二重織りメルトンでとても分厚くてでもあったかくて、かっこいいコートできたなあ!と思ったものですが、その年はそれほど人気でもなく次の年まで持ち越したコートだったんですよね。
それがその次の年の2014年に、なぜかなぜか人気で在庫がアレヨアレヨとなくなっていき、なくなったらなくなったで、あのコートもうないのですか?とお問い合わせまでいただくほど。じわじわと浸透していってくれたのかなあ。と思っています。
そして最近、仲良くさせてもらっているダルマ糸の牧野さんが打ち合わせの時に、この2013年のコートを着てきてくれまして、ちょうど今の秋冬ものの企画を考えている時だったのですが、久しぶりのこのコートの再開に、久しぶりにまた作りたいなあ。となったのでした。牧野さんがまたとても可愛らしく着てくださっていたのですね。

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今年のコクーン型コートは、生地をもう一回り薄いメルトン(ブラック)と、長年寝かせていた、ハリスツィード生地を使っての2色展開でした。
ハリスは、ゴツゴツとした男性的なウール地でなんだかインポート独特の色合いでとても気に入っていたのですが、あの色だけ在庫として持っていたのでどうやって使ったらいいものかなあ。とストックルームで幅をきかせているハリス生地1反。60m巻きなので、かなりかなりでかいんです。
でも、とても素敵に生まれ変わってくれて本当によかったです。今回、ハリスは在庫の生地取りきりだったので、数量が限られていて特に欲しい!と思ってくださっていた方みなさんには届かずで、今も熱い思いのこもったメールをいただいております。残念なお返事しかできないのですが、そんなにまで欲しい!と思ってくださっていたのは、嬉しくもあります。ありがとうございます。

スコットランド生まれの生地なので、どこかその雰囲気を入れたくて裏地もチェック柄でよく似合っていますね。
ご購入くださった方は、大切に着てもらえたらとても嬉しく思います。

また来年もこのコート作れたらいいなあ。とだんなはんと話しています。同じハリス生地はなかなか運よく手に入らないのですが、また良い生地を見つけてこようと思います。

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ちょっと休憩。
こちらは、昨日のランチ。ポカミスをして落ち込むわたしの胃にしみる、親子丼。お蕎麦屋さんの「三佳」。そばも美味しいけど、丼ものも美味しいのですね〜

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こちらは、定番の麻ウールのサロペットパンツ
今期、ペックトップパンツとともに、丈が5センチくらい伸びて、たっぷりとしたメンズライクにリニューアルした麻ウールパンツシリーズ。
年齢とともに、わたし自身もボトムス選びがやや今までと同じように選んでいるとどうもしっくりとこない。ということもあり、最近は少し大きめをゆったりと着るようになっています。
丈を長くすると、足首まわりが少しだぶっとなるのが、なんだか大人ぽい。と思っています。
世の中的には、アンクル丈の方が人気。という傾向もあるのですが、なんとなくアトリエナルセの気分は、こんなふう。です。背が160センチ以上の方は、丈が長くなると腰の位置が決めやすくなるようです。
ただ、背が低いお客様も多いときくので、今までと同じ丈も今期だけ、ブラックとグレイのみ用意していますよ。こちらは在庫が終わったら終了です。

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今期のシリーズ、個人的にもよくよく着ているのが、サロペットとも合わせているこのウールカットソー
わたしは特にメランジグレイが大好きでして、白いパンツと合わせるが最近のお気に入りです。

シンプルだけど、なんとも着心地がよく、いろんなアイテムと相性がいいのでとてもお気に入りです。じわじわといいので、この良さを伝えたい!こちらのニット生地もインポートウール地でふんわりとしてあったかいのですね。洗濯しても風合いが変わらなかったのも、魅力です。エマールでネットに入れて洗濯機で弱水流で洗っていますよ。
猫がいるご家庭では、爪に引っかからないようにだけ、気をつけてくださいね。

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最近は、デザインの仕事をするとき、ある日のハナシを書くときも、ひとりになる仕事場に行きます。
ひとり暮らし時代を思い出すようなアパートで、自宅から車で5分くらいのところにあって、過去のデザインの服のサンプルやハギレの生地もたくさんあるので、なんだかちょっとワクワクするのですね。
とはいえ、事務仕事が本当に多いのでなかなか本社(まあ自宅の1階のことなんですけど)での仕事が一段落した時に行くようにしています。
ひとり暮らし時代に憧れていた無印良品の冷蔵庫や、アンティークの作業椅子なんかがあります。(決して座り心地はいいとはいえませんが)
最近買った、ユニクロのフリースの膝掛け。これ、私たちの世代にはたまらないイームズデザイン。イームズもユニクロで買えるんですね。安いけど、あったかいです。暖房はあまり好きじゃないので、これであったまりながら、仕事をします。

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一日まるごといることは少ないのですが、ときどき、お昼ごはんも一人でこっちで食べる時があって、パソコンのアマゾンプライムで映画を見ながらごはんを食べたり、昔の映画を見ながらデザインの参考にしたりすることもあります。

今は、来年の秋冬もののデザインの企画を考えている時です。
このアトリエにいると、昔みたいな気持ちでものを考えることができるので、いいのですね。なんというか、おしゃれなものに憧れていて、ずっと背伸びしている感じの気分。
あの時の情熱は、ものを作る時にとても大切だなあ。と思っているのですね。仕事をする。というのではなく、好きなことを追いかけている時代の空気感。

さて、晩御飯を作る時間が迫ってきたので帰ります。今日はお鍋にしようかね。







2017.10.10北欧、暮らしの道具店さんとコラボしました

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こちらは、北欧、暮らしの道具店さんのスタジオ。
事務所の2階が撮影スタジオになっています。いいなあ。抜けがいい広いスタジオ。撮りほうだいやなあ。いいなあ。という感じのスタジオです。
この日も打ち合わせ中、スタジオの一角では別の撮影をやっていたりなんかして、みなさん元気にはたらいていらっしゃいました。この前の東京出張はこの時のことなんですね。

と、なぜこんな話を書いているのかというと。

今年の春くらいから、ひそかに動いていたプロジェクトがありました。
北欧、暮らしの道具店さんと一緒にオケージョンワンピースをデザインしてほしい。というご依頼のメールが届いたのがはじまり。

暮らしの道具店さんとは、数年前にコラムでご紹介いただいたご縁もあったり、店長の佐藤さんや今回の企画を担当してくださったスタッフの加藤さんがアトリエナルセの服をご注文くださったご縁もあり、そしてありがたいことにこのある日のハナシのシも、ずいぶん前から読んでくださっていたとのこと。
そして、佐藤さんのお子さんは偶然にもうちの息子と同じ年。男の子でひとりっ子、誕生日も同じ1月生まれ!ということもあって、わたしの子育てのことを書いたところなんかも、たのしく読んでくださっていたそうです。

そして、アトリエナルセの初めてのフォーマル服ができた時に書いた、ここでの記事も、共感くださったり、佐藤さん自身もお子さんの卒入学の際に、フォーマル服がなくて困った。という経験から、今回の企画を思いつき、わたしのところにご連絡をくださったのでした。

佐藤さんがお兄さん(現在は北欧、暮らしの道具店を運営する会社「クラシコム」代表)と一緒にネットショップを始められて間もなくの頃、私たちはというと、北欧に新婚旅行に行くのですが、その時にホームページで佐藤さんがお兄さんと一緒に行った北欧の買い付け日記をアップされていて、観光の参考にさせてもらったのをおぼえています。
スウェーデンの港近くの屋台みたいなところで売っている美味しいフィッシュフライのサンドイッチの情報なんかは、確かその買い付け日記で見つけたものだったような。とても美味しかった、そのサンドイッチ。もう10年近く前のはなし。
その後、ときどきサイトでお買い物をさせてもらったり、読みものを読んだり、わたしもいち消費者として楽しませてもらっているネットショップです。



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2階のスタジオからは、緑がたくさん見えます。とても気持ちがいい場所でした。


今回ご依頼いただいて、最初は、とてもありがたいお話だけど、アトリエナルセでもフォーマル服を出しているし、どうしようかなあ。と少し考える時間をください。とお願いをしました。もうすでにアトリエナルセの新しいフォーマルのデザインは完成して、サンプルもできていた頃でした。
アトリエナルセの社長でもあるだんなはんとも何度も話し合いをして、むずかしいかなあ。という思いと、暮らしの道具店さんとは、なにかご縁があるのかもしれないなあ。なにか一緒にやってみたいなあという気持ちもつよくありました。
そして何より佐藤さんやスタッフの方からの熱い気持ちのこもったご依頼のメールが、とても嬉しかったのでした。
そんなわけで、謹んでお受けすることにしました。

快諾のお返事をしましたら早速、店長の佐藤さんとスタッフの加藤さんが、宝塚のアトリエに来てくださる。ということになり、はるばる、やってきてくださいました。
仕事の話よりもなんだか関係ないお話ばかりさせていただいて、いろいろと裏話なんかもずけずけと質問しちゃったりなんかもして、とても楽しい時間でした。

そんなふうにして、ゆるゆるとスタートした企画でありました。
暮らしの道具店さんの読みもののページでも、いろいろと書いてくださっているので、そちらでも読んでみてくださいね。

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アトリエナルセのペックトップパンツを着てくださっているのがMDの加藤さん。加藤さんは京都にお住まいです。打ち合わせの時も何度かはいてくださって、よくふたりで同じパンツをはいているという現象が起こっていました。


4月から6月にかけて、加藤さんと一緒に大阪市内でパタンナーさんや生産をしてくださる方と、打ち合わせを重ね、サンプルをチェックしにいき、修正し、そのサンプルを持って加藤さんは東京の暮らしの道具店スタッフのみなさんと打ち合わせ、試着、そして大阪でわたしも一緒に修正、と、何度もそんな作業が繰り返されました。
2型のワンピースですが、1stサンプルから何度もサンプルを作り直し、ほんとうに細かなところまで目を配ったワンピースになりました。

そしてわたしとしても、とても勉強になったなあ。と思ったのが、今回アトリエナルセでいつも一緒にお仕事をしているパタンナーさんではなく、別のパタンナーさんや生産される方との仕事だったので、とても新鮮でいろいろと勉強になることが多かったです。

そして、できたフォーマルワンピースがこちら。
北欧、暮らしの道具店さんから、お借りした写真でご紹介です。

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タックのはいったワンピース「ふんわりプリーツ」

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少し深めのネックラインの、「襟つきAライン」
どちらもとても可愛く着こなしてくださっていますね。素敵。

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今回、おまけのハンカチの刺繍もデザインさせていただきましたよ。
(3点の写真/北欧、暮らしの道具店さん提供:写真/平本泰淳

北欧、暮らしの道具店さんの紹介ページはこちら

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今回、こうやってアトリエナルセとは違うところで服のデザインをする。という機会をいただいて、とてもいい経験になりました。
北欧、暮らしの道具店さんのお仕事のやり方や考えなんかも、ほんの少しですが、中に入って見せていただくことができて、とても興味深く、とてもおもしろかったです。
アトリエナルセの服づくり、商品づくりにも、とてもいい刺激になったなあ。と思います。

そして、北欧、暮らしの道具店さんは、スタッフみなさんがとても楽しそうに働いているいい会社でありました。ホームページで見ている印象そのものでしたよ〜

アトリエナルセのフォーマル服とは、ひとあじ違う「北欧、暮らしの道具店」さんとのコラボレーションで生まれたフォーマル服。
すてきに掲載されているので、ゆっくり楽しく見に行ってくださいませ。

■北欧、暮らしの道具店 

2017.09.12新しいホームページと、東京出張のはなし

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こちらは、新ホームページにむけての撮影風景。ギフトラッピングのページの撮影です。
先月は、お盆休みが明けたら撮影つづき。
秋冬ものの撮影につづき、小物の撮影、あたらしいページの撮影。
カメラマンさんも、いつもの高原さんが海外で仕事をすることが増えて、リンネルやtocotocoなどでお世話になった吉村さんというカメラマンさんにも力をお借りしました。
2人とも、公私ともにお世話になっているので撮影現場はなかなか楽しくて、撮影の日はにぎやか。

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こちらは、「about」のページで使うプロフィール写真。だんなはんがいいふうに写りたくって、何回も撮り直し。

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我が家のネコのイチロー、かならず参加してきます。ワイワイにぎやかなのが好きな猫。ふつう、猫ってこわがってかくれませんか。

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ハンカチも、可愛く撮ってもらいましたよ。
お弁当箱包み、いいですね〜。こんなアイデアは、アシスタントのまゆちゃんです。


今季のアトリエナルセの秋冬ものスタートと同時にホームページリニューアル!が目標だったのですが、実は間に合いません・・・。(笑)ふつう、間に合わせるためになんとかかんとかするんでしょうけども、わたしたちは結構すぐに諦めました。まあ、しかたないねえ。

いやはや、結構たいへんでしていろいろと壁にぶつかっては、なんとか乗り越えようとホームページを作ってくれている中島さん、がんばってくれているのですが、いいもの作りたいし、焦ってもしかたない。しかたないことは、もう仕方ないのです。インターネットという私たちでは手に追えない分野では、発生しちゃうんですね。(ひとごとじゃないけど、ひとごとくらいにわかんない)
でも、途中段階のデザインや新しいページがあがってくるたびに見るのが、とても楽しみなのであります。たぶん、今いちばん楽しみなときかも。家をつくっているときの気分によく似ています。

ただ、新しいホームページになったら今のホームページとはさよならになります。10年近くお世話になったHP。ちょっと寂しくもあります。あと2ケ月くらいでリニューアルです。

とまあ、そんなことで、とりあえずは秋冬スタートは、今までのサイトから同じように新作アップをしていくことになりました。第一弾は来週明けくらいを予定していますよ〜。なんだか、毎度ながらいいものできたわ〜と大満足のコレクションなのですよ。とてもいいの、できております。

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さてさて先週は、ひさしぶりの東京。しかも、ひとり東京です。出張です。「あしたから、東京に出張なんです」というときの、なんだかちょっと慣れない感じ。ちょっと嘘くさい感じ。(でもほんとうやで)と思いながらいう感じが、新鮮でしたね。というくらい、ひさしぶりです。

まだくわしくは言えないのですが、北欧、暮らしの道具店さんとある企画を春頃からやっていまして、それの最終段階で運営しているクラシコムさんの会社へ訪問させていただきました。またその話は、いろいろと明らかになってから。

一泊二日で行ったのですが、一日目はほぼフリーという感じだったので、なにしようかなあ。どこ行こうかなあ。とギリギリまであまり考えずにきてしまいまして、前日にふと思い立ち、ライターの晴山さんに連絡。
無理矢理、時間をつくってくれまして、晴山さん提案で自由学園明日館でやっているストッキストという展示会へ連れて行ってもらいました。
ずっと前から気になっていた展示会で、出店してみたいなあと思ったこともありました。(ご縁がありませんでしたけども)フランク・ロイド・ライトの建築で有名な自由学園明日館、一度みてみたいなあ。とも思っていました。
もっというと、自由学園とも所縁のある、婦人の友という雑誌で、父が挿絵のレギュラーをしていた頃に、編集部からのお歳暮は自由学園のクッキーで、これがとても美味しくて、しかも包装などがとても簡素でクラシックで、いまでもよくお歳暮や自分用にと、よく注文させてもらっているので、勝手に身近に思っていました。

と、話がそれてますが、行ってみたかった!とずいぶん前から思っていて、でもすっかり忘れていて、(笑)偶然誘ってくれたがストッキスト。というのが、なんだかじわじわと、よかったんですね。
展示会は、とてもいい勉強になりました。真面目に、ちゃんと仕事がんばるぞ。と思いましたよ〜
校舎もおもったとおり、すてきでした。そして、なぜ、全然写真撮ってないんだろう、と不思議でなりません。緊張してたのかな。どうだったかな。

晴山さんとも楽しいおしゃべりができて嬉しかったからかな。晴山さん、わたしがまだクルールという手作り作家さんからのおつきあい。もちろん取材で出会った方ですが、晴山さんがくる取材のときはとても楽しくて、友達というか親戚のお姉ちゃんのような存在です。
結婚後は、なんとだんなはんと大学が一緒だったということが判明して、夫婦で慕わせてもらっています。
晴山さん、すてきなお仕事をたくさんされておられます。晴山さんにアトリエナルセの本を作ってもらいたい。


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こちらは2日目にいったクラシコムさんのオフィスからの風景。

東京まで行ったのだし、もう時間をあますことなく、行きたいとこ行くぞ!と数年前の自分なら、思っていたはずですが、今回は、なんだか満足してしまって、そして満足したら体がくたくたで、昼頃に仕事が終わったのに、結構まっすぐ新幹線で帰ってきてしまいました。
こどもを置いての一泊二日。さぞや、のびのびするんだろうなあ。と思っていましたが、はやく帰って子供に会いたいなあと思っての直帰、でした。
宝塚に着いたのは、夕方6時頃。駅まで迎えにきてくれただんなはんと子供。その足で、義妹家族も一緒に回転寿司をたべにいき、なんだかホッとしたのでした。

ただ今になって、あそこのお店、なんで行かなかったんだろう・・・と、ひとつひとつ思い出しては、もったいなかった。という気分にもなっています。

2017.07.21Father & Daughterの、こどもTシャツ

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おそくなってしまいましたが、「Father&Daughter」の企画第一弾。
こどもTシャツを販売いたしました。
タイトルとおり、わたしの父、成瀬政博と娘のわたしのイラストをTシャツにするという企画で、実は数年前からやってみたいなあ。とおもっていたのでした。
NEWSFACEBOOKで、だんなはんが書いてくれましたが、息子がまだ3歳くらいのときに、兄が運営する父の私設美術館「BANANAMOON」の企画で父のイラストをTシャツにする。というのがあって、そのときに1枚プレゼントしてもらったものがとてもかわいくて、また作ってほしいなあ。と思っていたのですね。
とはいえ、企画ものだったので、じゃあアトリエナルセでやらせてもらえないかしら。と父にお願いをして原画のファイルを送ってもらい、わたしとだんなはんとアシスタントのまゆちゃんと3人でかなり悩んで2枚だけ選びました。
もう選びきれないくらい、いいイラストがたくさんあって、もっといろいろと作りたいなあ。と思ったほど。

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これが父。去年の夏に坊主にしたときの写真です。(載せたらおこるかも)
こんなお父さんですが、かわいらしい絵を描きます。いま話題の(笑)週刊新潮の表紙絵もそうですが、かわいい絵は女性のファンが多いと思います。
そんな中で、今回のTシャツになったイラストはもうずいぶん前に描かれたもの。週刊新潮の表紙絵の連載が決まる前です。なので20年以上前になるのかな。絵本をつくりたい!と思っていた父が描きためていたキャラクターたちです。絵本は実現はしませんでしたが、キャラクターの図案はたくさんできていました。
その当時のことは、なんとなく覚えていて、わたしは高校生だったか中学生だったか、父がつくったダミーの絵本をみて感想をいったり、意見をいったりしていました。
いつかまた絵本として実現したらいいのになあ。と思います。

とはいえ、こんな形で商品化することができて、娘としてはとてもうれしいわけです。

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そして孫が、おじいちゃんのTシャツを着ます。
父の代表的なキャラクターの男の子のイラストです。Tシャツの名前は「思い出はさかなのなか」。
撮影時、従兄弟大集合でうれしすぎてテンション高く、一番撮るのがむずかしかったのがうちの息子でした。


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わたしが描いたお月さんのイラスト「三姉妹の月」は、姪っ子が着てくれましたよ。こはるちゃんは小学2年生。女の子なのでちょっと恥ずかしがっていましたが、おすましで可愛かったです。120サイズを着ています。女の子は、この柄が人気です。

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そしてこちらは、ホームページをデザイン&作成してくれている中島さんの娘さん。可愛いですね〜。2歳です。90サイズを着てくれました。90サイズは、肩にボタンがついていますよ。

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そして甥っ子のまもるくんも、わたしの描いた傘のイラスト「あした晴れますように」を着てくれました。かわいいね〜。(笑)もうすぐ4歳になります。100サイズを着用。撮影では、なかなかいい表情をたくさん撮らせてくれました。まもるくんは、父の描いたハシゴのTシャツが実は着たかったんだって。

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こちらは、ハシゴのTシャツ。「ぼくも月をとりにいく」。
父のイラストの一部分をデザインしました。シンプルでおしゃれですね。

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こちらは、Tシャツが納品されたときの写真。
初めてのプリントTシャツだったので、ベースになるTシャツがオリジナルではないことや、サイズ展開のことや、販売する上でいろいろと考えるところが多かったので、数年かけての企画となりました。
Tシャツ本体は、やや厚みのある5.6オンスの既製品「United Athle」です。プリント屋さんへだんなはんと二人で出向き、サンプルTシャツをいろいろと触らせてもらいました。
子どものTシャツなので、まずはやや肉厚で何回洗濯しても、丈夫であること。首もとがよれにくいこと、プリントの種類も、発色がよくて染色堅牢度が高い、プリントが割れにくい、というプリントにしました。

子どもは成長がはやい。今年の夏着たら、来年の夏着れるかなあ。というくらいです。
母としてはTシャツに大人なみの価格はなんだかどうしても出せないなあ。というのもありました。なので、完全オリジナルではあの価格では出せないという理由もありました。
そしてサイズは、こんなかわいらしいTシャツを着てくれるのは小学校2年生くらいまでかな?という友人のお母さん方にも聞いて、90サイズ〜120サイズまでになりました。
ただ、販売してみると大人用がほしい!という声や、お子さんのサイズがもうない〜。と言われる声もあり、なかなか悩ましいサイズ展開でありました。

そんなわけでの、今回の企画になりました。
わたしとしては、父とこんなふうに仕事を一緒にするというのはとてもうれしいし、誇らしい気分です。

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今回のTシャツを購入くださった方には、父のキャラクターのオリジナルポストカードを1枚おまけしています。(柄はこちらでえらんでいます)

いま、長野や東京に住むわたしの姪っ子や甥っ子にもTシャツを着た写真を送ってね。とお願いしています。
そしてご購入された方の中にも、お子さんが今回のTシャツを着た写真をある日のハナシのシでも載せてもいいよ。と言ってくださる方がいましたら、ぜひ写真を送ってください。紹介させていただけたら、とてもうれしいな。と思います。

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そして子どもは、今日から夏休み!ながいながい夏休みです。
息子は、この傘のイラストのTシャツを気に入ってくれています。うれしいなあ。

関西は梅雨明けして、からっとしたよいお天気です。入道雲がもくもく。
たくさん遊んで、たくさん食べて、たくさん寝る。そんな子ども時代の思い出、たくさん作ってほしいなあ。と思います。

2017.06.196月

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ただいま、来年の春夏のデザイン真っ最中。やっとこさ、本腰が入ってきました。
なかなか糸口がみつからず、どうしたもんかなあ。とウロウロとしていました。
この時期は、自分のペースでものごとを考えたくなるので、ひとりになりに、近所に借りたアトリエ別室に行きます。
ちょうど去年から倉庫兼アトリエとしてアパートの一室を借りているのですが、だんだん馴染んできて、ひとりで創作したりデザイン考えたり、ブログのある日のハナシのシもここで書くことが多くなりました。
独身の頃を思い出します。
ひとりでミシンを踏んだり、絵を描いたり、そして創作に飽きたらDVDを観たり。そんな自分のペースになれる時間と場所があることに感謝です。

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このまえは、息子が来訪。わたしが仕事をしている間、宿題をやっていました。
そのあと、絵の具セットを見つけて絵も描いていたりなんかしました。「かか(お母さん)の仕事場いいなあ。」と言ってくれます。
わたしも子供の頃、母のアトリエで宿題をしたり絵を描いたり、そんなことを思い出します。
子供と一緒の空間にいて、でもそれぞれが別々のことをしているとき、ああ楽しいなあ。と感じます。

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から梅雨ですね。
水やりサボっていると、庭の草花がしおれてきてしまいます。でもなかなかこの水やりがしっかりやると30分から1時間近くかかるのですよね。朝か夕方のまだ涼しい時間帯にやらないといけないのですが、その時間帯はどちらも忙しい。雨よ、夜のうちにザザザ〜〜と降ってください。と雨乞いをしたくなります。

そんなうちの庭のアジサイ。アナベルですね。どんどこ花が。冬の間は、なんとも枯れ木のようだったのに。
うちの庭だけじゃなくて、道路やよそのおうちの庭にもアナベルはもりもり元気に咲いています。

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最近のアトリエナルセの近況は、モデルの高井さんが撮影や仕事でうちに来てくれることが多くなりました。
公式インスタグラムを始めたということもあり、リアルな日常着として写真を撮らせてもらっています。この日も全身アトリエナルセを着て出勤したところをパチリ。
高井さんは、読書室の「TOFUDIARY」も連載中。イラストレーターの仕事もしつつ、アトリエナルセではデザイナーの仕事もしてくれています。

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高井さんも使ってくれている、ヘリンボン柄のバッグ。
この時期、イエローかわいいですね〜。派手かなあ。と思いつつも、大人が使うと可愛い。

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まゆちゃんと2人で、近所をロケしながらの撮影風景。
撮影中、わたしはアトリエでパソコン仕事をしていて、二人の笑い声が遠くのほうで聞こえます。その笑い声が遠のいたり、近づいたり、今度はこの格好にしよう。と話しながら、楽しそうな女子会のノリで撮っています。
プロのカメラマンじゃないからこその、自然な表情の写真がたくさん撮れていて、わたしも見るのが楽しみです。
公式インスタは、写真はまゆちゃん(時にだんなはん)テキストはだんなはんというコンビ。
兄妹なので、ときどき兄妹喧嘩もします。そうなると、インスタの更新はちょっとお休みになったりもします。(笑)とはいえ、みんな仲良く楽しそうにやっています。
アトリエナルセ公式インスタ https://www.instagram.com/atelier_naruse/

むかしむかし、ひとりきりで創作してひとりで売ってひとりで撮影して、何もかもひとりでした。それはそれで楽しかったけれど、今は仲間がおるんだなあ。と思うと、頑張ってきてよかった。と思うのでした。